オンラインストアで展開していたソックスブランド〈ロトト/ROTOTO〉が、渋谷区西原に初の旗艦店「ロトト ストア」をオープン。カラフルな店内には、ブランドのフルラインナップが揃い踏み。またショップオープンに合わせてデビューする温活にフォーカスした新レーベル〈アムワー〉やオープン記念のスーベニアバッグも並ぶ。靴下生産過程で発生した端材を使ったワークショップに参加できるなど、買い物体験にとどまらないお楽しみ要素あふれる場に!
渋谷・西原に靴下ブランド〈ロトト〉の旗艦店がオープン
限定バッグの販売から端材を用いたワークショップまでイベント目白押し

国内随一の靴下産地、奈良県北西部で江戸時代から受け継がれてきた繊維・織物技術に、独自の感性を掛け合わせて誕生したソックスブランド〈ロトト〉。昨年ブランド設立10周年を迎え、新たな挑戦をすべく2025年2月に「ロトト ストア」をオープンさせた。工房のような店内に漂うのは、ここで何かが生まれそうなワクワク感だ。
「照明に靴下の製作過程で使う金板を取り付けたり、ソックスを模した大きなテーブルを配したり。商品の見やすさはもちろんですが、『集まりたくなる居場所』を目指しました」と、空間設計を担当した鈴野浩一は語る。
BGMにも一工夫。近隣で活動する音楽家やショップに、「ソックス」を着想源にした選曲を依頼していく。記念すべき1人目の選曲者は「ロトト ストア」階下にある「ワインショップ フロー」のオーナー、深川健光が担当。〈ロトト〉のソックスをイメージした、色とりどりでカラフルな曲やシンプルながら温かみのある曲、キラキラと輝きのある曲などをピックアップしたそう。
ゆったりとリラックス気分でお買い物ができる店内には、フルラインナップが勢揃い。なかでも注目したいのは、デビューしたての〈アムワー〉。肌あたり優しく、吸温性、吸湿性、保湿力に優れたシルクにウォッシャブル加工を施し、洗濯などによる経年劣化に負けない耐久性を付加。このウォッシャブルシルク糸を筒編みすることで、縫い目がなく滑らかにフィットするソックスや腹巻きに仕上がる。春夏はさらりと、秋冬はしっとり温かく身体を包む、通年で活躍する新レーベルだ。
オープンを記念したアニバーサリーグッズも見逃せない。同じく昨年ブランド設立10周年を迎えたバッグブランド〈スタンダードサプライ〉とコラボレートし、「みんなの足元を大切にしていきたい!」という思いを込めた言葉「Sock Matter」をプリントしたワンショルダーバッグが数量限定で登場する。
たくさんある商品の厚みやはき心地をそれぞれしっかり確かめてもらいたいとの思いから、店頭ではソックスのフィッティングが可能。デザインだけでなく素材まで吟味できるので、商品探しに時間がかかってしまいそう。
でもお店に長居してしまう仕掛けはまだまだあって、数々のワークショップが予定されている。靴下の生産過程で発生した端材を利用した指編みコースター作りが無料でいつでも体験できるほか、不良品をリユースした人形製作や、アーティストを招いたポップアップイベントなども。ちなみにラッピング用のギフトバッグを作ることもできるので、贈り物探しにも良さそうだ。
これからもさまざまなクリエイターと協働しながら、物販にとどまらない、新たな価値観や体験を発信する場を目指すとのこと。インスタグラムに情報がアップデートされるそうなので、投稿をこまめにチェックしていきたい。
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Text_Ayako Tada