仕事に、趣味に、プライべートに。人生をファッショナブルに生きる、気になるあの人。彼女たちを“おしゃれ”たらしめるものは一体何なのだろう? その秘密を知るべく、日々、愛用しているアイテム“三種の神器”とお気に入りのコーディネイトを聞いた。第二回目は、〈MA deshabille(エムエー デザビエ)〉のデザイナー、村田明子さん。
教えて!おしゃれのプロの三種の神器 村田明子さん

「洋服についてのこだわりは、2点。ひとつは、肌に直接に触れた時に違和感がないこと。服づくりにおいても、内側の仕様や、タグはシルク製をイタリアで作ってもらうなど気を使っています。ふたつめは、旅先、仕事、人に会うシチュエーションなど様々なオケージョンに対応する服装をすること。自分はパジャマのような服を作っているのですが、こういった装いには、どんな靴とバッグを合わせるのかが特に大事になってくると考えています」(村田さん)
HERMÈSのバッグ
「〈エルメス〉のバッグは、ヴィンテージのディーラーをしている友人に譲っていただきました。アントワープで手に入れたものです。これは、仕事で人に会う"自分がちゃんとして見られたい時"に使う、説得力のあるアイテムとして重宝しています。流石のエルメスで、内側も口紅ケースが付いていたり小さなポケットや仕切りがあるなど機能性も大充実。レザーがブラウンなのも気に入っています」
Jo MALONEのハンドクリーム
「友人に誕生日にもらった〈ジョーマローン〉のビタミン E ナーリッシング ハンド トリートメント。友人たちと『高い女の香りがする』と盛り上がったアイテムで、それもあって愛用するようになりました(笑)。肌に伸ばすとほのかに香りがします。香水はサンタマリアノベッラのフリージアやローザを使っていますが、このハンド トリートメントの香りは一緒につけても馴染むので問題無し」
RAF SIMONSのジャケット
「昔のボーイフレンドから拝借した〈ラフシモンズ〉のジャケット。下着が好きではなくノーブラでいることが多いので、ぱっと羽織れる便利な一着です。ラフのデビュー当時の一番良いテーラードを出していた時代のもので、今ならアーカイヴとしていい値段が付くのかもしれません(笑)。ラフシモンズのアンチセクシュアルな雰囲気がエムエーデザビエの服と対極で、合わせるといい塩梅に引き立ててくれます。メンズアイテムはコーディネイトのいいスパイスになりますね」
本日のコーディネイトは?
この日、村田さんが着用していたトップス、パンツは全て〈エムエー デザビエ〉、ジャケットは〈ラフ シモンズ〉。シューズは、〈AZZEDINE ALAÏA(アズディン アライア)〉。イヤリングは海外のヴィンテージショップで購入したもの。※全て私物
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村田 明子
アントワープ王立芸術アカデミーファッション科卒。在学中にルイ・ヴィトンの150周年を記念するアクセサリーデザインのコンペにて大賞。Vivienne Westwoodでインターンとして働いた経験も。卒業後はスタイリストやヴィンテージディーラーを経て日本に帰国。2013年より『MA déshabillé』をスタート。ma-deshabille.com
Photo: Hiromi Kurosawa Text: Aika Kawada Edit: Kaori Nakamura