GINZA編集部イチのリサーチャー(自称)を名乗る身としては見逃せない話題が飛び込んできた。表参道ヒルズの大規模リニューアル。3月に取材してからうっかり1ヶ月ほど記事を寝かせてしまっていた。リサーチャー失格か。
気を取り直して、表参道ヒルズは今春10周年を迎え、4割近くのお店が入れ替わったとか。10年前といえば、まだ高校生になりたてだった私。田舎の学生である自分にとって、たまの原宿は行けてGAPのあった交差点がギリギリ、そこから先の表参道エリアは眩しすぎて、とてもじゃないけれど近寄れない場所だった。それが今や、仕事の打合せといえば表参道が定番で、週の半分は行っている。
思えば遠くまできたものだ・・・。それでも、なぜかヒルズは自分の世代=20代半ばより上の年齢層向けか?と縁遠く感じたまま、ほぼほぼ立ち寄ることはなかった。
だから、ニューオープンのリストに、kolorやFACETASM、CLANEにemmiと、馴染みのあるブランドの名前が並んでいるのを見た時は、がぜんヒルズが身近な存在に。「ヒルズで買い物=大人の女」なんて学生の頃の単純な思い込みが頭をよぎりつつ、実際に現場を歩いて体感することが大事だ!と館内に出向く。自分が年を重ねたからなのか、取材だからなのか、意外と落ち着いていられる。すると既存のお店にも、アーバンリサーチやEditionといったセレクトショップなど、等身大で使えるお店が多いことに気付く。食わず嫌いじゃないけれど、今までちゃんと見ずにもったいないことをしていた。
うれしい発見がありつつ、ニューオープン勢の中にも「森の図書室」をはじめ通いたくなるお店がある。リサーチの結果は十分に得られた。寄り道が増えそうな気配で満ちている。編集長、これからはもう会社に寄らなくてもいいすか?