桃仙閣 東京
[六本木]
【六本木:桃仙閣 東京】フードジャーナリスト渡辺紀子お墨付き、東京NEW OPEN

多彩なメニューに迷い、
惑う 通いたくなるイマドキ町中華
どこか懐かしい、ホッと安心する味……こんな時期だからこそ、体が求めているような気がしませんか。島根・松江市民の心の故郷的中華料理店「桃仙閣」が、東京に進出。島根の本店で50年以上変わらず、老若男女から愛されてきた味が、東京でも提供されることに。
六本木通りに面したビルの地下。小さな個室が中心のしゃれた店内は、何とも落ち着く居心地のよさだ。「ホントはふらっと来ていただいて、お好きなものを召し上がってもらいたいと思ってたんですが」と、本店・支店ともに率いる林亮治さん。でも、人気のあまり、早い時間は予約が必須という。
料理はオーソドックスなラインナップ。中華と聞いて思いつくものはたいていある。エビチリもエビマヨもある。麻婆豆腐も焼売も餃子もある。フカヒレの煮込みもあれば、北京ダックもある。あれが食べたいと思う料理は必ずある。
そして、どれもこれも丁寧に作られているのがよくわかる。おなじみの中華の一皿、酢豚を食べてちょっと驚く。ほんとうにスタンダードな、ごくごく普通の酢豚なのだが、さつまいも入り。これが合うんだなぁ。そんなふうに、ひとクセあるのもおもしろい。
コースもおすすめだが、アラカルトもいいし、一品だけでも歓迎してくれるそうだ。
桃仙閣 東京
住: 東京都港区六本木4-8-7 B1
営: 18:00〜翌1:00LO *緊急事態宣言に伴い、現在は19:30LO
休: 日、不定休
Tel: 050-3138-4343
ショートコース ¥8,000。ワインも日本酒も充実。
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渡辺紀子
『アンドプレミアム』などの食特集でおなじみのフードエディター&ライター。通称Pさん。国内外の店や生産地に足しげく通う。
Photo: Yoichi Nagano Text: Michiko Watanabe