石川愛子さんにご紹介いただいたのは、エシカルデザインブランドTOÏRO代表・川波朋子さん。
「3年ほど前から、パートナーが元々住んでいたパリの家で一緒に暮らしています。友人を招くことが多いので、みんながリラックスできる空間づくりがコンセプトです。最近はインテリアのコーディネートにアフリカンな要素を取り入れるのが好きです。」
朋子さんの暮らしの3か条
1.旬の物を美味しく食べる
2.作れるものは買わずに自分で作る
3.なるべくオフラインの時間を過ごす
モノトーンベースに差し色をプラス
リビングの写真です。クッションカバーはアフリカン布で自作しました。ビビットカラーが家にあると元気が出る気がします。
アルジェリア北部のカビール民族の伝統工芸品の編みかごに乗せた果物たち。以前ヨガの先生に、柑橘類の黄色やオレンジ色は幸運を呼ぶので部屋にごろごろ転がしておくといいよと教わって、その影響で今でもレモンやみかんをそこらへんに置くようにしています。
インテリアとの出会い方、いろいろ
パリ市内のグラフィックアート専門ギャラリーで見つけたVanessa Verillonというデザイナーのポスター。北アフリカでお馴染みのスパイス「harissa」をモチーフにしています。リビングのポスターは2枚とも彼女の作品です。
こちらはキッチン。アンティークのストックケースは、蚤の市で元の所有者のお孫さんから買い求めたチェコスロバキア製のもの。食材や洗剤は、容器持ち込み制の量り売りの店で購入しているので、空き瓶や缶を何度も繰り返し使います。このエコシステムのおかげでゴミが減るだけでなく、過剰な梱包で送られてくる通販に自己嫌悪を抱くこともなくなり、在庫管理もしやすい!生活がとても楽になりました。
自分の絵画作品は、制作途中のものも含めて部屋に置くようにしています。見る日が変わると違うアイデアが浮かんだりするので。折りたたみ椅子は粗大ゴミの日の拾い物です(笑)。
使うたび好きになっていく
年季の入ったガスオーブン。説明書が無く、いまだに機能が謎なところがあるので勘で使っています。朝はコーヒーを煎れるところから1日がスタートします。京都の東寺のお土産にいただいた般若心経の手ぬぐいは、可愛すぎて使うのがもったいない。
玄関まわり。ストックホルムのLris Hantveckのほうき&ちりとりは、フォルムが美しいだけでなく隅の埃まできっちり掃けるので、掃除機よりも重宝しています。土足でもいいのですが、お客さんにもリラックスして欲しいので靴を脱いでスリッパに履き替えてもらうようにしています。
個性豊かな友人たち?
アーティストの友人たちのオブジェや陶器をところどころ飾っています。スカートがひらめいたように見えるティッシュケースは、韓国のデザインファームのもの。こういった遊び心がある物が好きです。
我が家の癒し、お隣の猫。朝晩家にいる時に窓から入って来るんです。この間まで赤ちゃんだったのに、最近大人になって人間の顔色を伺うことを覚えたようです。