メルシエ リサさんにご紹介いただいたのは、ノルウェー在住のコーディネーター兼デザイナーの山岸早李さん。
「4年前に住み慣れた東京を離れて、ノルウェーのオスロに引っ越してきました。ほどよい都会感がありながら、水と空気が美味しく、自然との距離が近い今の暮らしが気に入っています。冬季はときにマイナス20度に達することもありますが、一歩入れば半袖でも平気なくらい室内はポカポカ。5〜8月は一日中空が明るいので、皆が心待ちにしているシーズンです。」
早李さんの暮らしの3か条
1.眺めて楽しいものを散りばめてハッピー。
2.寝るときスマホはリビングに。快眠できます!
3.本でも映画でも音楽でも、日本のものに意識的に触れる。
前住人からの引っ越し祝い?
カーテンレールもフックも使わず、壁と壁にワイヤーを張ってリネン生地を通しただけのDIYカーテン。これは前の住人が使っていたものをそのまま使用中。築100年超えもザラなヨーロッパの住宅は、次の人が快適に過ごせる限り、賃貸でも手を加えてOKなケースが多くて(もちろん大家さんとの相性は大事!)。カーテン以外にも手作りの棚やソファを置いていってくれたほか、壁まで塗り直してくれた前住人には感謝しています。
写真左にあるのは入居前からあった、ノルウェー人アーティスト・Simen Engen Larsenのプリント。これも前住人が「引っ越し祝いに!」って(笑)。素敵だから貼りっぱなしにしてます。右はパリのカルティエ現代美術財団でこの冬みた展示のポスター。
これは前のルームメイトが置いていったスウェーデン語のワードマグネット。自分でいじることはほとんどないのですが、来客があるたびに不思議なメッセージが生まれるのをときどき眺めては楽しんでいます。隣同士のノルウェーとスウェーデンは言葉がとても似ていて、スペルやアルファベットが多少異なるだけなので、どちらかがわかれば解読することができます。
お気に入りの可愛い子たち
窓際で小さな植物をいくつも育てていますが、猫を飼っているので猫草を育て始めました。種をまいて、日光にあてるだけで芽がニョキニョキ。
暗くて寒い季節を少しでも居心地よくしたい、ノルウェーの生活とキャンドルは切っても切り離せないもの。空き缶や空き瓶もキャンドルスタンドにしちゃっています。
去年の暮れに加わったエキサイティングなアイテムがブラウン管テレビ。レトロな気分に浸りつつ、Chromecastと外付けスピーカーがあれば動画鑑賞も音楽も楽しめてしまう優れもの!奥のプラントスタンドは道端の「ご自由にお持ちください」から拾ってきました。
お茶が好きでいろんなサイズ、デザインのカップを持っています。よく使うのはこのMarimekkoのマグ。この日飲んでいたのはグレープフルーツ、バジル、ターメリックのBioティー。旅行ではローカルのティーバッグを必ず数点買います。最近のお気に入りはYogi Teaシリーズ。
日本の友だちが送ってくれたカード、表紙or内装に惹かれた古本、お酒のボトルなどを並べたお気に入りの一角。新しいものを極力買いたくないので、家具や雑貨はリサイクルショップやフリマアプリを駆使して見つけたものがほとんどです。IKEA、ソストレーネグレーネ、フライングタイガーなどの北欧プチプラも部屋の個性が失われない程度に愛用中。
青が基調のバスルームは、装飾も青で統一。すっかりドライになってしまったユーカリの葉はそろそろ替え時(笑)。買いたてだとバスルームがいい香りでいっぱいになります。北欧の湖でスイミングを楽しむ「猫人間」のアートワークは、イラストレーター・Kaori Mitsushimaさんの去年のカレンダーから。ああ、夏が待ち遠しい。