前回（私と部屋 vol.119）ご登場の高橋 麗さんにご紹介いただいたのは、関田 四季さん。
🛋LIFESTYLE
私と部屋 vol.120 豊かな自然と共に暮らす
海と山に囲まれた理想郷
ギャラリーマネージャー／固形洗剤ミスターQストア代表／インテリアコーディネーター。「約2年かけて完成させた家ですが、一番優先したのは眺め。庭を見ながら作って食べて、くつろぐ。それ以外の時間もずっと心地よく過ごせます」
四季さんの暮らしの3ヵ条
1.自然をリスペクトして共存を
2.身の回りには一つ一つストーリーがある物を
3.家事は楽しく、たまに適当な精神で
一階はシェルフを隔てて、奥を息子の部屋、手前を私の書斎に。インテリアは部屋にぴったり合わせるためのオーダーメイド家具を主役に、そこへビンテージや新しいものを一緒にレイアウトしています。
壁ではなく、家具を置いて空間を曖昧に分けているので、お互いに気配を感じながら過ごせます。奥の絵画は日本人の無名アーティストさんによる作品で、葉山の骨董屋にて購入。
書斎からは庭を一望できるので、仕事がなかなか捗りません（笑）。窓は目一杯大きく製作し、大きなガラス窓1枚で開閉できるようにしました。日当たりが良く、冬は暖房が無くてもポカポカ。
二匹いるうちの一匹、猫のセル。家と外を自由に行き来させています。
冬は1Fリビングで、暖炉の火を見ながらリラックス。ただ火を見てゆっくりしたり、たまにピザを焼いたりが、我が家のちょっとしたイベントです。リビングのインテリアには、ハンス・J・ウェグナーのシーターソファとコーヒーテーブルを。
2階へ続く階段。玄関手前の空間はあえて大きくとり、開放的にしました。ここは土間のように使いたかったので、床材は素焼きのタイルに。
「以前は世田谷に住んでいましたが、2人目の子供ができた頃、もう少し広くて自然がある場所に住みたいなと考えるように。夫婦の趣味がサーフィンということもあり、東京までの距離も考慮して葉山を選択。駅は無いのでバスか車移動がメイン。アクセスは不便でも、それ以上にたくさんの豊かさを感じさせてくれる環境です」
寝室からの景色。どうせ住むなら、自分の家から他の家や電線が見えない場所に住んでみたいと思っていました。お気に入りのイルマリ・タピオヴァーラのナナ・アームチェアは、来客人数が増えた際に使用しています。窓に下がっているガラスのオーナメントはカイ・フランクのデザイン。
家をL字に配置することで、どこからでも庭を眺められる仕様に。庭の手入れは主人の趣味。私は鑑賞係です。
庭をのぞみながら料理をすれば、気分も上がります。キッチンで毎日使っている土鍋は〈一志郎窯〉のもの。使えば使うほど愛着が湧く、我が家の必需品。
「一番南側の気持ちいい場所はどんなふうに使うのがいいのだろう…」と考えた結果、ここがダイニングスペースに。日当たりも庭の眺望も良い場所で、家族や友人と集まってご飯を食べたいので。
ダイニングテーブルはアンティークの天板に、脚をオーダーして作ってもらったもの。ソファも特注でL字型に。座る時にスムーズになるよう、天板にはアールをつけて。並んでいるクッションもオーダーで、少し動きがでるように、サイズ違いの丸と四角を織り交ぜて置いています。アメリカのダイナーのように、ソファというよりもベンチ感覚で。
四季さんの紹介する次回のゲストは、林 真理子さんです！
Edit&Text_saori uemura
