スタイリッシュな服を生み出しているからには、きっとそのアトリエもすてきなはず。そんな期待を胸に秘め、東京を 拠点としているブランドの仕事場へ。そこには、各々の視点でこだわり抜いた空間が広がっていた。
1998〜2009年に〈グリーン〉を手がけていた吉原秀明と大出由紀子が2013-14年秋冬よりスタート。コンセプトは「HERITAGE AND EVOLUTION」。
恵比寿にあったオフィスが手狭になり、2016年7月に移転。中目黒の元スタジオの建物を全面改装した。
「以前と通勤時間が変わらない場所で探しました。スタッフには皆家庭があるので、私たちにとっては時間をうまく使うことが重要なんです」(吉原さん)
インテリアデザイナーの佐々木一也さんと相談を重ね、高い天井やロフトなど元のスタジオらしさは残しつつ、ほとんどを白に塗装。ル・コルビュジエの初期作品やインダストリアルな空間が好き、という吉原さんの世界観を反映させた。
「お店の内装などには力を入れてきましたが、オフィスは後回しになってしまうことが多かったんです。ものづくりは絶対に気持ちがいい空間で行った方がいい。ここに移転したことでそれがようやく実現しました」
プレスルームがある地下1階の踊り場。プロジェクターでインスタレーションのバックステージの映像を流している。
プレスルーム。ポップアップショップでも用いるラックには照明が付いている。什器はジャモアソシエイツが製作。
インスタレーションを行ったり、撮影をしたりする2階のスタジオ。椅子はスタンダードチェアやスウィベルチェア。







2階にあるロフトが吉原さんのスペース。会場を目の前にしているのでインスタレーションの想像がしやすい。
〈グリーン〉のショップでディスプレイに使用していた棚。展示会の時に使う食器などが収納されている。
4階にある古着のストック。必ずと言っていいほど古着をピックアップして研究することからコレクションがスタートする。
天窓からの光が入り、明るい4階。大出さん以下、全スタッフのデスクが並ぶ。照明はGEのデッドストック。
2階スタジオの隅。デスクと椅子は〈グリーン〉時代から使用しているジャン・プルーヴェ。好みはほぼ変わらない。
2階の踊り場に置かれたこぢんまりとした椅子。〈グリーン〉のショップで靴の試着用に使用していたもの。
シルバーが基調のエレベーターにはほとんど手を加えてはいないが、スイッチの文字盤を変え、床を縞鋼板にした。







PREV
NEXT
1 / 7