インスピレーションが生まれる、デザイナーが暮らすプライベート空間。それはこだわりのクリエイションに通づる、こだわりのインテリアが広がる。部屋の隅々から醸し出されるこだわりの“おしゃれ”を取材しました。
〈ジュン ミカミ〉デザイナー 三上 純さんの暮らす、三角形が上手に利用された住まい

三角形の住まいで生み出される ハンドニット
1階の玄関から階段を昇ると現れる三上純さんのご自宅。ヘアメイクアップアーティストの旦那様と2人で暮らす、三角形の土地が上手に利用された住居は築25年ほどの物件だとか。「大家さんがもともと獣医さんをやられていて、ここは動物病院だったらしいんです。よく考えられて作られた備え付け家具もこの家にした決め手のひとつ。木の素材感が生かされた収納が気に入っています。できるだけ物は収納家具にしまってすっきりと。カーテンレールが木製カバーで覆われていたり、細かいところにも大家さんのセンスが感じられるんです」
仕事道具がまとめられた木箱(写真下)は三上さんの大事な相棒。「気分が盛り上がるように、本当に気に入ったものだけを使うようにしています」
2階のリビングスペースから3階へと上がる階段は吹き抜けに。天井が高いので圧迫感がまったくない。午前中から午後にかけては、三上さんの制作時間。リビングのテーブルで日差しを浴びながら、日々、黙々とニットを編んでいる。「初めは不便かな?とも思いましたが、この狭さもなんだか落ち着くんですよね」





コーナー棚には、友人の菅祐子さんの彫刻作品を。〈グランピエ〉で購入したガラス製のキャンドルホルダーを上に、素材感をミックス。
2階から3階へと上がる階段の側面を利用した収納スペース。棚に提げられたグリーンのニットバッグは2018年春夏コレクションのサンプルだとか。
仕事道具の収納スペース棚はオーダーしたもの。「左の靴は、家でサンプルを編んでいる時に、実際に着てみて合わせる用のヒールシューズです」
日当たりも最高な広い屋上には、旦那様担当というグリーンがずらっと。「暖かい時季は屋上でごはんを食べたり、パソコン仕事をしたりもします」
棚を作ってくれた作家さんにオーダーしたアクセサリーホルダー。右のサンゴのピアスは2017年SSのビジュアル撮影用に作ったもの。





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三上 純
2012年SSより、ニットブランド〈ジュン ミカミ〉を設立。ハンドニットを中心に、女性らしくモード感あふれる着こなしを提案。17年SSではアンダーウェア、水着などのアイテムも展開し、評判を集める。
Photo: Aya Sekine Text&Edit: Sakiko Fukuhara