ふとしたときに引っかかる小さな懸念から、長年抱え込んでいたお悩みまで。きれいにまつわるあなたの問いかけに、ビューティライターのAYANAがお返事します。
きれいのお悩み投函箱 vol.5
あなたとAYANAの一問一答 「しみ、そばかす」とうまく付き合っていくには?
📩 お手紙 📩
しみ・そばかすが気になります。そばかすがどんどんしみに変化している感覚もあり……消す以外に、寄り添いながら過ごすいい方法はありませんか?
💌 お返事 💌
誰が言ったかは存じ上げませんが「色の白いは七難隠す」という言葉がありますよね。白く透き通る、なんのノイズもない肌は美しいという概念が、今もなんとなく根強くあるように感じています。
しかし私はしみやそばかす、ホクロ、あるいは部分的な色素の違いなどを、個性としての「肌もよう」と捉えることが好きで、もちろん本人がどうしてもなじめないなら消す方向を考慮するのも結構ですが(私もホクロを取ったことがあります)、そうでなければ「こんな肌もなかなかいいな」と好ましく捉えてもいいのではないかと思うんです。
避けたいのは、肌印象が疲れて見えてしまうことじゃないでしょうか。その大きな理由には「うるおい不足」があります。乾いていると、カサカサ、ゴワゴワ、しぼんだ印象になってしまう。植物だって、元気がなさそうなときは、しおれてうるおいが行き届いていないですよね。逆に葉の模様はさまざまであっても(少し茶色い部分などがあっても)みずみずしければ元気に見えます。そこを目指すのはどうでしょうか。
肌にあったらうれしいもののひとつに「透明感」がありますが、肌もよう、あるいは肌の色がどうであれ、透明感は付与することが可能です。その鍵となるのが、うるおいなんです。肌にうるおいがたっぷり注がれていると、肌が程よく光を反射し、みずみずしい透明感が生まれます。
秋も深まってきましたので、より一層保湿に力を入れてみるのはいかがでしょうか。おすすめのティップスをいくつかご紹介します。
1.化粧水をしっかりとハンドプレスする
化粧水を気持ちたっぷりと取り、手のひらで軽く押し込むように、顔全体を包み込んでハンドプレス。擦ったり、パンパン叩いたりしないように気をつけて、ぐっ、と肌にうるおいを飲み込んでもらうような感覚で。鏡を見て深呼吸しながらやると良いです。肌の調子もチェックできますし、うるおいがしっかりなじみます。
拭き取り専用でなければどんな化粧水でもOKですが、保湿機能がしっかりとあるもの、ハンドプレスをした時に少し厚みを感じるものだと、手応えを楽しめるかなと思います。香りがいいものも、深呼吸が捗るのでおすすめ。厚みを感じる〈オルビスユー〉と、香りと感触が大好きな〈イソップ〉は、ハンドプレスしよう!と思うときによく手に取る化粧水です。

2.乳液を活用する
今年は乳液の当たり年。各社名品が勢揃いしていました。乳液って、肌がカサついていてもベタついていても、しぼんでいても、よく伸びてしっかりと行き届いてくれるし、油分を含んでいるからうるおいを逃さず、肌をやわらかくしてくれます。とっても優秀なアイテムなんです。私は長いことクリーム派で、クリーム使うから乳液なんていらないでしょと思ってきましたが、乳液にしか成しえないうるおい作りの領域があることに、最近は感じ入っています。
〈コスメデコルテ AQ〉の先行乳液は、心の幸福感が肌にもたらす影響に着目した設計。肌をふっくらつややかにして感度を高め、次に使う化粧水を受け入れる準備をしてくれます。〈セラリー〉は美容液と乳液が合わさったタイプ。ただうるおいを与えるだけでなく、「蓄える」肌機能にアプローチしつつ、肌にギュッと引き締まったハリをくれるので、透明感が増すだけでなく小顔になった!?とびっくりすること請け合いです。

うるおいがしっかり入っていくと、キメも整い、つるんとした「なんかキレイな肌だよね」という印象が作れます。自分の肌をもっと好きになるために、ぜひ保湿に力を入れてみてください。
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AYANA
ビューティライター。コラム、エッセイ、インタビュー、ブランドカタログなど広く執筆。化粧品メーカー企画開発職の経験を活かし、ブランディングや商品開発にも関わる。2021年、エッセイ集『「美しい」のものさし』(双葉社)を上梓。文章講座EMOTIONAL WRITING METHOD(#エモ文)主宰、OSAJI メイクアップコレクションディレクターも務める。
Photo&Text: AYANA