ニューヨークを拠点とするフレグランスブランド〈LE LABO/ル ラボ〉の「シティ エクスクルーシブ コレクション」から、金木犀が香る新作〈オスマンサス 19 オード パルファム〉が登場。手に入るのは、「ル ラボ 京都 新風館」「ル ラボ 京都 町家」の2店舗だけ。
京都に行かないと購入できない香り〈オスマンサス 19〉
〈ル ラボ〉の「シティ エクスクルーシブ コレクション」の新作で金木犀を感じる
〈ル・ラボ〉の「シティ エクスクルーシブ コレクション」といえば、厳選された世界各地の都市に捧げられた香りで、その都市のみで販売される。オンライン注文できないのはもちろんのこと、その都市に足を実際に運ばないと手に入れることができない特別感も魅力だ。ちなみに、日本には、2008年に発売された東京の香り〈ガイアック10〉が存在する。ウッディなムスクを感じる上品な香りを求めて東京を訪れる人も少なくない。
そんな特別なコレクションから、日本で二つ目となる香りが登場。イメージされた都市は、日本が誇る人気ディスティネーション、京都だ。
「“京都”は長い間、私たちのクリエーションに対して、インスピレーションを与えてくれる存在。この街は、ニュアンス、静寂、繊細さを尊重し、工芸品や由緒ある伝統を大切にして生きることの意味を物語っています。私たちは、〈オスマンサス 19〉を紹介できることを光栄に思います」と、グローバルブランドプレジデント兼クリエイティブディレクターのデボラ・ロイヤーは語る。
〈オスマンサス 19〉の第一印象は、インセンスとラベンダーのノート。そして主役である金木犀の花が現れ、クリーミーで高揚感があり、そのうしろにウッディで樹脂のようなトーンが続く。そう、その姿は、まさに京都。伝統的な町家が時にコンクリートやネオンと調和し、遥か昔の天皇の庭園から目と鼻の先にゲームセンターが共存する街が思い浮かぶ。
「儚い金木犀の花への頌歌を、樹脂のようなグラウンディングトーンで増幅させました。京都の調和のとれた知恵に敬意を表したこの香りは、無常で手の施しようのない美しさを追求し、意図的かつ魂のこもったタイムレスなものによって生まれ変わり続けることを思い出させてくれるでしょう」とデボラ。
「シティ エクスクルーシブ コレクション」において、〈ル ラボ〉が生まれたアメリカ以外で二つの都市の香りが登場するのは稀だという。この特別な趣のある香りを一度体感してほしい。
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Text_Nico Araki