その人らしい美しさを追求する『THE BOOK青山』。そのプログラムの核の1つとなっている相貌心理学に興味をもった安倍さん。顔のつくりと性格傾向の相関性に、「へー!」「えええ!?」を連発です。
世界初「KAODACHIマネジメント」の鍵を握る相貌心理学とは?我らがビューティエディター・安倍佐和子さんが潜入
前編で、フランス・パリにあるKAODACHI研究所が開発した世界初のプログラム「KAODACHIマネジメント」について詳しく紹介した。今回は、プログラムのそのキーとなる相貌心理学についてフィーチャーしていきたい。
コクーンと呼ばれるトリートメントルームで脳波を測定し、10台のカメラによるコンサルティングを経験。顔にはその人の生き様が表れるというが、それを学問にまとめたのが、相貌心理学だ。初めて耳にする人も多いだろう、私自身、「???」なのだから。
相貌心理学(Morphopsychologie/モルフォフィスコロジー)は、顔からその人の人間性や性格、パーソナリティを分析する心理学。1937年にフランスの小児精神科医のルイ・コルマンによって創設された。フランスでは医療に従事する人間の必修科目で、医療の現場で広く応用。最近では、大手化粧品メーカーの社員研修にも採用されているのだとか。ふむふむ、そう聞くと、いわゆる顔相学とは似て非なるものだというのがわかる。
この相貌心理学を顔の分析に応用したのが「THE BOOK青山」。具体的にどんな視点で分析するのか、日本人唯一の相貌心理学者であり、「顔の学校」を主宰する佐藤貴子先生にお話を伺った。
日本人唯一の相貌心理学者に聞いたあれこれ
こういう顔の作りの人は、こういう人!?
「相貌心理学とは、第一印象のなぜ?を説明する学問です。たとえば、初めて会った人がいじわるそうに見えるとします。では、いったいなぜそう見えるのか。その理由を統計に基づいて紐解いていくのです。分析するポイントは、輪郭、肉付き、各器官(目、鼻、口)の開き具合、輪郭に対する各器官のバランス、そして拡張ゾーンの5つと、目の下から上の脳ゾーン、目から唇の上までの感情ゾーン、唇から下の本能ゾーンの3つ、そして、利き手側の現在、非利き手側の過去を相関的に見ながら分析していきます」(佐藤先生)
たとえば、私の顔の場合は…..
「安倍さんのように細面の人は、内向欲求が高い、つまりは何事も自分で選択したいというこだわりを強く持っている人です。輪郭が大きい人は外向欲求が高く、常に自分のテリトリーを広げようとしますし、好奇心旺盛、社会とコミュニケーションをとりたい人、という分析に。肉付きは感受性を覆うカバーのようなもの。肉付きのいい人はスポンジのように環境や人からの刺激を吸収、変化に適応しやすく、逆に肉付きの悪い人は、カバーが少ないために、環境や人からの刺激に敏感に反応しやすいという分析に。安倍さんはとくに、唇から下の本能ゾーンが活発、生きることに貪欲、野心家なんですね」(佐藤先生)
ほかにも、目が大きく開いている人は好奇心が強く、眉の太い人は知的活動が活発という分析を伺って、顔立ちは環境やその人の内面に左右されているのだということがなんとなくわかる。
ちなみに、美容的な観点から言えば、ハリのある肌は若々しく、活発に見えるが……。
「そうですね、ハリは緊張と捉え、ハリのない肌は無緊張状態と分析します。ただ、相貌心理学では美しいか否か、いいか悪いかを判断するものではありません。現在と理想の歪み具合を表す非対称を重要視。どんな感情、心理から現在の顔立ちが作られたのかを読み解いていくので、整形されている方には、整形前の写真を持ってきていただきます」(佐藤先生)
なるほど。また、横顔は勢いと自制を表し、横顔がくの字型の顔立ちは勢いがあり、ぺたんとつぶれている人は自己自制が強いとも教えてくれた。
私が最初に自分のモニター画面を見て驚いたのは、他人から見られている顔。普段、鏡で見ている顔の反対側、つまり、非利き手側=過去の顔に違和感があったのだけれど、なぜそう感じたのだろう? 現在の顔は自分の欲求やライフスタイルとぴったりマッチしているが、若い頃は悩みも多かったし、自分の過去には顔をそむけたいという隠れた心理の表れなのか。相貌心理学の話を伺って、つい深読みしたくなった。
「たとえ小さな子供でも、そして双子でさえ、環境によって顔立ちはがらりと変わります。人の顔立ちは環境によって作られていくものなのです」(佐藤先生)
自分の生き方に責任が持てる
顔立ち作りの時代へ
感情を溜め込み、奥歯をかみしめる癖のあった女性が、KAODACHIマネジメントでそのことに気付き、感情を溜めないように意識しながら、トリートメントを続け、2か月たった頃には、穏やかな表情に変わっていったという。感情を溜めこむ顔立ちが自分らしいと思う人もいるが、その事実を俯瞰で捉えることで、自分はどうしたいのか、気付きは多くあるはずだ。
THE BOOKのセラピストは相貌心理学のトレーニングを受けた女性ばかり。トリートメントを続けていくことで、自分の可能性を伸ばし、顔立ちや表情を変えていくこともきっと可能なのだろう。相貌心理学にいち早く着目したTHE BOOKが伝えたいのは、肌だけをケアするのではなく、自分の生き方までケアする大切さ。
「自分の生き方に責任を持てる、そんな顔立ちが美しい」。改めてそんなことを思った。
相貌心理学者の佐藤貴子先生が主宰する「顔の学校」では、今秋から一般の人を対象した相貌心理学講座が始まる予定だ。
佐藤貴子先生(相貌心理学教授資格取得者/顔の学校創立者)
2008年メンタルケア学術学会、メンタルケア心理士の認定取得後、内面の鏡とも言える顔に興味を持つ。Dr.LOUIS Cormanが創立者である相貌心理学に出会い、相貌心理学学会長Mme. Maréchalle Janineに師事。2012年相貌心理学資格取得、2013年相貌心理学教授資格取得。日本人第一号の資格取得者としてフランスにて『顔の学校』開校。同時に佐藤貴子相貌心理学相談室併設し様々な顔分析と自分探しの相談へ対応。
THE BOOK青山本店
東京都港区南青山6-4-6
☎03-3486-1212
営業時間:10:00~21:00(完全予約制)
http://www.thebook.com
初回体験は2時間¥10,000。
体験後に「KAODACHIマネジメント」プラン(2か月間)が受けられる。
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安倍佐和子
GINZA連載「安倍佐和子マーケット」ほか、多方面で活躍するビューティエディター。