「知美さんは、清潔感があって、きちんとした佇まいの人。周りに流されない古風なところを光らせるための正統派ベーシックメイク、これでいこうと思いました」（UDAさん）
ただし、メイクカラーに選んだのは、ピンクやボルドー。
「赤系は、彼女の女性らしいキャラクターとの相性がよく、パッと見はベーシック。でも、目線や光のあたり方が変わるたびに、かすかに覗いて、ただのクラシックで終わらない隠し味になります」（UDAさん）
アイカラーは、上下瞼を染めるように入れるモダンな使い方。これまでピンクを敬遠していた知美さんも、「これは、似合ってるかも」と、笑顔に。
「マスカラやリップにはボルドーを入れましたが、頬の血色感は、逆にすっきりさせて赤みのバランスをとっています。トータルの差し引きで考えると、やりたいポイントメイクを似合わせるのも意外に簡単です」（UDAさん）
ベースメイクは、少量のファンデをスポンジでのばして肌の質感を整える。頬に丸みのある知美さんの場合、さらに、赤みをコントロールするパウダー（4）をのせる。頬の自然な血色感は残しながら、赤みの印象を抑えるようにごく薄くヴェールを。こうすることで、全体がすっきりし、目元や唇の赤みのバランスがよくなる。瞼には、ピンクのアイライナー（1）を使用。上瞼だけに入れると和風に見えるため、下瞼の涙袋にも入れる。上下にいったんライン状に引いたあと、皮膚が染まったような濃度になるよう指先で丁寧にぼかしこむ。マスカラは、バーガンディ（2）。唇には、ローズのリップスティック（3）を、ブラシで少量ずつ重ねる。
