笑って泣けて、ときに学べて、最終的には元気になれちゃう。それがラブコメ。今となっては古臭い価値観に支えられた作品もあったり、以前に比べると製作本数も減っているようだけど、『ノッティングヒルの恋人』の脚本家リチャード・カーティスもこう語っている。「愛に失敗する滑稽な人々が存在する限り、ラブコメは永久不滅だ」。というわけで、名作案内から最新事情までを網羅した完全読本をどうぞ!#ラブコメ読本完全保存版 今回は、知られざるラブコメの名脇役について。
サンドイッチは恋のキューピッド!? 知られざるラブコメの名脇役
サンドイッチは恋のキューピッド!?
例えば『カレには言えない私のケイカク』のゾーイ。食べづわり期には、意中の彼が作ったシチューの即席サンドを爆食し、またある時は、寝そべった臨月のお腹にサンドイッチをのせて物思い。なんて具合に、サンドイッチはラブコメにおける恋愛模様の見守り役で、『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』でもそう。ジョンがハウスキーパーのフロールに惹かれたのは、まさに夜食のサンドイッチを食べようとした時。いざ実食!の瞬間、あることで怒ったフロールが現れ、そこでのぶつかり合いの末に彼女の素直な人柄を実感する。そして、『恋人たちの予感』!サリーはサンドイッチの具を挟まずに添えるスタイルで注文する女性。みんなが食べるものだからこそ、それだけで彼女の面倒な一面がわかるのだけど、そんな彼女に対するハリーの告白が、「サンドイッチの注文に1時間半もかかるところも好き」。サンドイッチはプロポーズのキュートな彩りにもなるのだ。
Edit_Keisuke Kagiwada Text_Ryoko Iino







































