岸本佐知子さんが訳す海外文学はどれも断然面白い!翻訳モノになじみがない人もたちまち夢中に。妄想、奇想が無限に広がる最新エッセイも含め、連載で全19冊をご紹介します。今回はショーン・タンにフォーカス。#海外文学のおもしろさを教えてください
ショーン・タンの世界をもっと味わう6冊|岸本佐知子が語る海外文学のおもしろさ vol.2
「ショーン・タンの絵本は子ども向けではないんです。いわゆるかわいい、というのはない。彼の脳は理系なので、翻訳脳の筋肉が鍛えられました」。『内なる町から来た話』から岸本さんが特に印象的だったページを教えてもらった。
右上 「私たちはシャチを海から引き上げ、空に浮かべた」 右下 「クマが弁護士をつけた」 左上 「オウムと暮らしていない人々は…..」 左下 「天才少年あらわる!…..彼はただカバの夢だけを見た」
ショーン・タンの世界を
もっと味わう岸本訳の6冊
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岸本佐知子
翻訳家。主な訳書にジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、スティーヴン・ミルハウザー 『エドウィン・マルハウス』、ブライアン・エヴンソン他『居心地の悪い部屋』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』など。『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。
Photo: Taro Hirano, Natsumi Kakuto Text: Chiko Ishii, Hikari Torisawa