2024年3月14日(木)から4月7日(日)まで、YOASOBI『夜に駆ける』のMVなどを手がけたninaによる初個展「AfterBirth」が開かれる。神保町に新オープンする「New Gallery」にて、アニメーションやイラストの枠を超えたさまざまな美術表現を展示する。
YOASOBIや山下達郎のMVを手がけた美術家ninaの世界
神保町「New Gallery」にて初の個展を開催

東京藝術大学在学中にYOASOBIからオファーを受け、『夜に駆ける』のMVを制作したnina(当時は藍にいな名義で活動。2023年11月よりninaへ改名) 。 楽曲の世界を奥深く表現したアニメーションで一躍注目を浴びた。その後も、Adoの『私は最強(ウタ from ONE OIECE RED FILM)』や山下達郎『さよなら夏の日』といった楽曲に、鮮やかな色彩と抒情に溢れたMVを提供してきた。音楽業界以外でも、〈コーチ〉のポップアップで限定インスタレーションを手がけるなど、その活動は幅広い。
そんな彼女が開く初めての個展「AfterBirth」。アニメーションやイラストだけでなく、油彩や立体作品も発表される。
さまざまなメディアを使った作品に共通して扱われるモチーフは、女性のポートレート。神秘的な色合いの瞳や、触れ合う手や肌といった表現には、人間存在における身体の重要性を喚起したいという作家の思惑が潜んでいる。デジタルコミュニケーションが一般化し、ディスプレイを通した情報の洪水に絶え間なくさらさられる生活では、人間としての軸や本能のようなものを失ってしまうのではないか。そういった恐れがninaの制作の動機にあったという。
ポップカルチャーを牽引しつつ、美術家として更なる躍進を遂げるnina。彼女が描く色や光から、何が「誕生」するのだろうか。オープンしたばかりの気鋭のギャラリー「New Gallery」で、その世界観に浸りたい。
会場では、作品をデザインに落とし込んだ限定シルクスカーフなどの限定グッズも販売される。
会場ショップには、デザイン性の高いTシャツやトートバッグのほか、イラストカードセットやキーホルダー、フィギアも揃う。好きな作品をグッズの形で持って帰ろう。
ℹ️
【nina個展『AfterBirth』】
会期_開催中〜2024年4月7日(日)
会場_New Gallery
住所_東京都千代田区神田神保町1-28-1 1F
時間_11:00〜19:00
Text_Motoko KUROKI