文化的活動の担い手として波に乗る方々に、今年これまでに触れた中で印象的な作品ベスト3を聞いた。以前からある本や映画でも、読んだり観たりしたのがこの半年ならOK!独自の視点に興味津々だ。短期連載「2024年上半期のマイベストカルチャーを教えて!」第12回は、アートディレクターの丸井元子さん。
🎨CULTURE
丸井元子さん、2024年上半期のマイベストカルチャーを教えて!
本
『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』
誰もが知っている、坂本龍一さんの絶筆となってしまった本。あまりにも凄すぎる人生を送られた教授の著書をドキドキしながら開きました。本の内容について語るなど恐れ多いのですが、読み終わった後に、まっすぐに生きていく勇気をもらったような気がしました。命には必ず終わりがあるという事実を生きている間に意識できると、すごく充実していくのかもしれない。なるべく好きなことに正直に、そして、人のためにできる何かがあれば頑張ろう。そんなふうに思いながらページをめくっていました。
![2023年3月28日に亡くなった教授が最後に残したメッセージを、盟友の鈴木正文が聞き書き。「文章が読みやすくて、ぐいぐい引き込まれました」と丸井さん。(坂本龍一/新潮社/¥2,090)](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F07%2F32626300dd9ff3a91e98a5c37025988e.jpg&w=3840&q=75)
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