今気になるのは、確かな哲学が感じられるコンセプトショップ。自由なスタイルで運営される店は、会話が生まれる新しい場所。つい長居してしまう、心地よい空間を営むショップオーナー・ディレクターに話をききました。
🎨CULTURE
私のショップフィロソフィー vol.2
「CHICKS」ディレクター 大久保美南
「CHICKS」ディレクター
大久保美南
「洞穴みたいな壁と人工芝、ステージのように一段高くなった床、所々にちりばめた苔や生き物のオブジェ……。スタッフみんなで作り上げた内装は私のこだわりが細部にまでつまっています。インスピレーション源は『シルバニアファミリー』や『魔女の宅急便』の世界観。なんでも自分でやってみるDIY精神は、文化服装学院の学生時代に培われました。授業の一環でショップ作りに挑戦し、卒業後も私がそれを引き継ぎ、実店舗CHICKSをオープンすることになりました。ECのみで展開していた時は古着がメインでしたが、今取り扱っているほとんどは若手のデザイナーズ。中国の〈Nφdress〉をはじめ、韓国の〈SHALOM〉や〈MOMENTEL〉、NYの〈HAPPY99〉など、奇想天外でキッチュなテイストが好みなのかもしれません。情熱をもってファッションと向き合う、同世代のデザイナーたちと一緒にシーンを盛り上げていけたらと思っています」
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Photo_Taisuke Nakano Text&Edit_Sakiko Fukuhara