伏線回収につながる小道具のひとつ・書籍を、2024年放送・配信の国内外作品からピックアップ。
ドラマに登場する本に注目 『海のはじまり』etc.
ホットなニュースをさらに深堀り!vol.4
『ベル・ジャー』シルヴィア・プラス(晶文社)
主人公が進む先に待つものは?
今後の展開とリンクする英米ベストセラー
『パーム・ロワイヤル』
(Apple TV+)
1969年を舞台に、排他的な上流階級の姿を描く『パーム・ロワイヤル』。主人公マキシーンは、立ちはだかるタブーを壊し、コミュニティのなかで、のし上がっていく。回を重ねて繰り返し登場する『ベル・ジャー』は、夢のファッション業界で働き始める主人公が、徐々に空虚な生活に気づいていくストーリー。
『罪と罰〈上・下〉』ドストエフスキー(新潮社)
世界的名著への
リスペクトを込めて
『殺人者のパラドックス』
(Netflix)
不本意に人を殺したことをきっかけに、殺人を繰り返す青年イ・タンと、彼を追う刑事チャン・ナンガムの掛け合いが見どころの韓流サスペンス。犯人捜索のキーとなる『罪と罰』は、キャラクターたちの倫理観を理解するうえで重要なアイテム。視聴者による書籍と絡めた考察も一時ムーブメントとなった。
Photo_Koki Hikari Text_GINZA