自らもスクリーンに携わる俳優や監督、映画好きで知られるファッション関係者やクリエイターなど。総勢41名を奮い立たせた一作とは?活力となったエピソードと共に、思い入れのある作品の魅力を語ってくれました。#私がパワーをもらった映画
漫画家・西村ツチカがパワーをもらった映画『パディントン2』
創作に影響を与えてくれた、愚直すぎる可愛い英国紳士
漫画家・西村ツチカ

創作に影響を与えてくれた
愚直すぎる可愛い英国紳士
百貨店のコンシェルジュを題材にした作品のリサーチ中に、イギリスの老舗「マークス&スペンサー」とパディントンのコラボCMを見つけ、彼や映画の存在を知りました。その直後に本作が公開され、気になって劇場へ。
僕の漫画の中でも動物が人間と会話したり、ちゃんと洋服を着ていたりするので、自分の作風を重ね合わせて肯定された気持ちに。と同時に、ストーリーに刺さる部分も多く。祖父が在日一世というのもあって、ペルーからロンドンにやってきて差別的な眼差しを向けられながらも信念を持って明るく振る舞うパディントンの健気な姿にグッときたんです。追ってシリーズ全作を観ましたが、2作目は奇跡的な仕上がりなんじゃないでしょうか。終盤ではSLの中でライバルとのバトルが繰り広げられます。パディントンと暮らすブラウン一家がそれぞれの特技を生かして彼を助ける様がコミカルに描かれますが、あらゆる垣根を越えた家族愛が感じられる大好きなシーンです。最初に話した自身の作品の主人公・秋乃も、真っ直ぐで努力家なキャラクターなのですが、無意識のうちにパディントンの影響があったのかもしれないですね。
Illustration_Serena Nagai Text_Erina Ishida








































