自分が着たいものを着る、ギンザ読者は日々そう思って服を選んでいるはず。それでも、仕事着とか、おでかけやデート、フォーマルな場面など、TPOをまったく気にしてないわけじゃない。それほど、服は着ている人を表し、その場を語るものだ。そして、何を着るか?どう見られるか?は、どこか駆け引きのゲームにも似ている。ドレス・コードと題されたこの展覧会は、そんなコミュニケーションツールとしてのファッションに注目している。
展示風景 ©京都服飾文化研究財団、福永一夫撮影
この展覧会は、18世紀の宮廷服や20世紀初頭の紳士服、ストリートカルチャーから影響を受けた今の服まで、京都服飾文化研究財団(KCI)が収蔵する衣装コレクションからセレクトした約90点を中心に構成されている。これに、写真や映像などのアート作品、さらにはマンガ、映画、演劇といった現代の表現が加わり、出展するブランドは60、出品数は300点を超える。
展示風景 ©京都服飾文化研究財団、福永一夫撮影