大好きなおばあちゃんの家のクローゼット。とっておきのお出かけ服や若かりし日の思い出の品を、引っ張り出して語り合う。孫との楽しげなやりとりが聞こえてくる、素敵なひとときを一緒に覗いてみましょう。
👗FASHION
グランマの衣装部屋 vol.4
受け継いだ服や小物をフィルムに残していく
小林安祐美 と 小林葉万子
アパレルスタッフの傍ら、フォトグラファーとして活動する小林安祐美さんは、数年前からおばあさまのお下がりをカメラに収めてきた。レースのワンピース、総柄のスカート、お菓子みたいなバッグ。まるで交換日記のように、葉万子さんの宝物が安祐美さんへ、そして写真という形でバトンタッチされていく。
今や希少なエキゾチックレザーの靴とバッグ。中には小さながま口が。
今や希少なエキゾチックレザーの靴とバッグ。中には小さながま口が。
ニットはインパクト重視。商店街にあるスーパーで買った蝶々モチーフは、別のサイズをリクエストしようと作家に手紙を送ったのだとか。
プリーツスカートを探す安祐美さんに譲られた花柄の上下。
葉万子さんのクローゼットはひと目でどこに何があるかわかるよう整理されている。
会うたびに孫娘に渡る、おばあちゃんの服。「兵隊さんの刺繡が袖に施されたシャツは海外から取り寄せたもの。丈が長いのでお直ししました」（葉万子さん）
ひと目惚れした総レースの生地からデザインを興して、ワンピースをオーダーメイド。いつも一緒に合わせる白いバッグも完璧保管。
花柄がレトロで可愛い、葉万子さんが仕立てたコートは、安祐美さんにもお似合い。
〈エマニュエル ウンガロ〉のコートはファーの襟を取り外せる。「もっと大人になったら受け継ぎたい」（安祐美さん）
大学の卒業制作で安祐美さんが撮影した、編み物好きな葉万子さんのポートレート。ギャラリー5枚目のワンピースを空中に浮かせた一瞬を捉えた。
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Photo_Mikako Kozai Text&Edit_Minori Okajima
