服はその人の人生を表す鏡。破れてもカビが生えても(!)手放せないモノって、ありますよね?思い出がつまったアイテムを一生愛する。そんな覚悟を決めた17人のストーリー、お届けします。
毎日全力!必死だったロンドン生活を思い出す「ボロボロになっても着たいものがある」08

「2013年から2年間、イラストレーションの勉強でロンドンに住んでいました。図書館とリサーチと家の三角形をぐるぐる回る毎日で、お洒落をする間もありませんでした。この3点はその頃のユニフォーム。デニムは〈トップショップ〉のもので、最初は膝上に少しスリットが入っていたくらいだったのに、毎日はくうちに全開きに(笑)。冬は膝小僧が真っ赤でした。オックスフォードシャツは友人宅のゴミ置き場で、トートバッグはアートフェアのもの。今でも時折身につけては心を奮い立たせる、私のアーカイヴアイテムです」
イラストレーター
MIKITAKAKOさん
英国生活を経て、イラストレーターとして独立。雑誌やウェブなどにイラストを提供している。Instagram: @mikitakako