モノトーンが映えるアイテムは、いつの時代も装いの要になる大切な存在。今シーズンはいつもよりバリエーション豊かにラインナップされている模様。ベーシックカラーに起きている静かな革命を4つのアイテムから確認しよう。
👗FASHION
大人仕様のラバリエブラウスが新鮮
白シャツ、黒ジャケット、ときどき黒ネクタイ vol.03
大きな結びめが特徴のラバリエブラウスは白を基調にピックアップ。「エストネーション」からは、ジャケットやジレを重ねたお仕事ルックにもなじむ、甘さ控えめの大人仕様の一点。ほどよい張り感を帯びたコットンタイプライター生地が理想の型をしっかりキープ。体に張りつかない、サラッとした感触が心地よい。後ろファスナー付きのプルオーバーのボディにラバリエは縫い付けてあるから、結ばないで垂らしておいても、ずれたり崩れたりする心配なし。袖口のくるみボタンがさりげないノーブルを薫らせて。¥28,600（エストネーション）
ふんわりした風合いと羽衣のような清らかさが同居するシフォンブラウスは、特別な日をイメージしてこの6月に立ち上がったばかりのドメスティックブランド〈サボラミ〉より。身幅に余裕を持たせたドロップショルダー。ふんだんに使ったシルクオーガンジーが高揚感を引き出しつつ、日常にも取り入れやすいプルオーバーブラウスは、着こなしの融通が利く。ほのかな透け加減を生かしたレイヤードが新たなレパートリーになりそうだ。カフス部分にダブルであしらったくるみボタンが小さなアクセサリーのよう。¥71,500（サボラミ）
「トゥモローランド」のオリジナルブランドで見つけたラバリエは、ボリュームたっぷりの長さと、細くあしらわれた黒いトリミングがポイント。丸首の後ろひとつボタンのブラウスとはセパレートになっているので、腰に巻いたりヘアアレンジに使うなど、マルチに活用できる。ボウのやわらかい表情にふさわしく、ボディシルエットはゆったりとしたドロップショルダー。前後で着丈の異なる裾は動感を引き出し、1枚で颯爽と着るのにも適している。¥55,000（トゥモローランド ビー | トゥモローランド 渋谷本店）
しっかりと張り感のあるコットンポプリン素材を、フロントボタンのシャツと、共布のラバリエのセットに仕立てた定番アイテム。エイジレスな提案が共感を集める〈リュンヌ〉は、立体裁断にこだわったパンツから支持を得た、マスキュリン風味のブランド。それだけに、ラバリエにも凜としたムードがあり、正面からずらした位置で結ぶのもよいバランスだ。シャツの小ぶりの襟元に添えられたパールボタンがひそやかなスパイス。袖口の繊細なギャザーが所作に視線を引き込む。¥41,800（リュンヌ | ラトリエ・エム）
Photo: Ayumu Yoshida Styling: Maiko Kimura Text: Rie Miyata
