6月にお届けした特集『ウェディング白書 運命を見つけた5人の指輪物語』が好評につき、めでたく連載化決定。 第一回目のゲストはモデルの小谷実由さん。6月に結婚を報告したばかりの彼女のリング&結婚生活のストーリーをうかがった。
レディの結婚白書〜My ring story 第6輪 小谷実由さん

映像作家の島田大介さんと2017年に入籍。一年後に開いた結婚パーティで、大切な仲間に改めて結婚を報告した小谷実由さん。交際から丸5年経った今もなお「日々素敵だなと思える人。ケンカも全くしません」と語る旦那様との最初の出会いは、OKAMOTO'Sの曲がきっかけだった。
「OKAMOTO'Sのシングル『Run Run Run』の特典メイキング映像の端っこにちらりと映っていた彼の姿を見て、『この人が監督なんだ。いつか彼の作品に出たい』というモデルとしての大きな目標を持ちました」。その決意から2年、back number『高嶺の花子さん』のミュージックビデオの主演に選ばれたときには、「夢かと思いました」と話す。雲の上の存在だと思っていたクリエイターから声をかけられて仕事をし、恋人、そして人生のパートナーになってしまうなんて、まさに現代のシンデレラストーリー!
「知り合ったばかりの頃は、話せるタイミングは今しかないと思って、喋りまくったのを覚えています。最初は子供に見られているんだろうなと思っていたけど、お互いに喫茶店が好きだったり、共通の話題が多くて、自然と歳の差も感じなくなっていました。旦那さんでもあり、尊敬するクリエイターでもあり、親友でもある。テンションが似ていて、兄妹みたいだねって言われることもあります」
プロポーズは、小谷さんの誕生日。島田さんから手紙を渡されたという。
「あまりに嬉しくて泣いてしまい、手紙を握りしめて泣いているところを彼に撮ってもらって、その場で母にメールしたのを覚えています。私はよく彼に手紙を書いてきたけれど、彼はとてもシャイ。しゃべるのも言葉足らずで。だからこそ、形に残る手紙でプロポーズしてくれたのは本当に嬉しかった」
結婚指輪は以前から大好きだった〈SHIHARA(シハラ)〉で購入すると決めていた小谷さん。「シハラの物作りは、シンプルだけれど、芯があって強い。そんなイメージが、私自身が憧れる女性像に重なるんです」
じゃあ婚約指輪もシハラで?と思いきや、「宝物がふたつもあったら大変(笑)!ひとつでじゅうぶんだよって答えたんです。その代わり、プロポーズ&誕生日の記念にと、シハラのブレスレットをプレゼントしてくれました」
シハラのウェディングリングとブレスレット。リング選びに迷いなし。付き合っている頃から店頭で「これ、いいね」と互いに話していたという。
入籍から一年、日々の暮らしはどんな風に流れているのだろう。
「外側に向けたふたりの意識が変わってきたと感じます。『いつもお世話になっています』という言葉の重みが、恋人時代と夫婦ではまったく違う。それに、お互いに体が資本だから、相手の健康や食生活のことをつい考えてしまいます。でも、ストイックなのは嫌なんです。毎日楽しくしていたいし、私、なるべく悩みたくないんです。自分のことも相手のことも、ふたりで共有して解決していけたらいいなと思っています」
最後に小谷さんが話してくれた印象的な言葉がある。
「お互いのためになることをやってきたいんです。仕事のアドバイスもしてくれるし、今の”小谷実由”は彼なしではあり得ない。私、彼に恩返しをしたい。そう思っています」
結婚パーティは表参道の「CAY」で。小谷さんのドレスは〈preparage〉でオーダー。ウェディングケーキのモチーフになったのは、なんと大阪万博の「ガスパビリオン」。「笑いがテーマの建物なんです」という感性も小谷さんならでは。
お色直しには大好きな〈mame〉のドレスを。島田さんのスーツは〈TARO HORIUCHI〉のデザイナー、堀内太郎さんに仕立ててもらったもの。
島田さんの事務所の屋上にて、なんてことないある日のひとコマ。カメラマンは長田果純さん。
小谷さんに5つの質問
── Q1. 付き合った期間は?
4年くらい。こんなに長く付き合えた人は初めてです。
── Q2. プロポーズのタイミングは?
この人とはいつかは結婚するだろうなあと思っていました。まわりが結婚しはじめて、自分もいつ結婚してもおかしくない年齢になったので。
── Q3. 現在の家族構成は?
猫の”しらす”と3人家族。
── Q4.幸せだなと実感する瞬間は?
一緒においしいものを食べているとき。何でもないとき。くだらないことで笑いあっているとき。
── Q5. 結婚を一言で表すと?
一緒に日々を生き抜くチーム。