時喰みときはみ
[東銀座]
名割烹が手がける居酒屋!?
使い勝手のよさ、この上なし
何とまぁ、ありがたい店ができたもんだ。夕飯を食べそびれ、夜中になっておなかがすいてきた、とか、ワイン一杯とおいしいつまみで1日を美しく〆たい、とか。食いしん坊はいつだっておいしいものが食べたいのである。そんなときに重宝この上ないのがこちら。ラストオーダーが午前3時というのもありがたいが、割烹〈徳うち山〉〈銀座くどう〉を手がける工藤淳也さんがプロデュースしているから、味もセンスも格別なんである。料理長の佐々木寛和さん、ソムリエールの久保岡奈美さんのほんわかコンビネーションの接客も心地よい。新店ながら、すでにスタイルは完成している。
料理は割烹の骨格と味わいを持ち、季節感を感じさせつつ、でも和食の域に留まらず、「みんな大好き」が集合した気楽な内容。たとえば、鱧とアスパラの天ぷらに甘鯛のうろこ揚、フォアグラ最中に蔵王牛ビフカツがあるかと思えば、マカロニサラダとポテトサラダを合体させたマカポテサラダや鳥手羽唐揚なんてうれしいメニューもあってバラエティに富む。何より注目は〆のお食事。炊きたてご飯にいくら、カラスミ、生うに、キャビアがのった痛風飯や庄内豚ベーコンとトリュフの炊込みご飯・卵黄のっけ、海老出汁の時喰みカレーなど5種。〆のご飯だけでももちろんOKだ。