銘酒居酒屋として知られた大塚・こなからで腕を振るった竹本勝慶さんが独立、以前から愛着がある町・根津に店を構えた。角の立った美しいお造りや、繊細な出汁を生かした〈甘鯛の焼き浸し〉などの正統派に加え、〈自家製むさし麦豚の叉焼〉や、福岡・糸島のミツル醤油のモロミをソースにした〈焼きしいたけ〉などの楽しい変化球もいろいろ。日本酒は、有名蔵から最先端まで、料理の味を引き立てる銘柄が豊富にそろう。
〈たけのこと天豆(ソラマメ)の焼き物〉¥1,580。この日はどちらも鹿児島産。とくに炊いてから焼き目をつけたタケノコがほっくりとして美味。
オープンキッチンのカウンター。奥の壁は、竹をイメージ。
会津・稲川酒造の七重郎純米吟醸。“袋吊り”の手法で圧力をかけずに搾ったうすにごり。八勺 ¥880。
昆布〆した菜の花と赤貝に、切り昆布とゴマを加えた酢味噌和え ¥880。