なんだかんだ言っても、新店ってわくわくするよね。
海の向こうからやってきた3つのお店。
今年オープンのお店にいこう!海外からやってきた食事処編

「ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房」
まさにチョコのワンダーランド!
できたてのミルフィーユに骨抜きにされる。
日本橋に、映画で見たようなチョコレート工場ができた。「クーベルチュール」が本のように並ぶ棚の前を、シェフが行き来する様子は圧巻でちょっと感動モノ。ベルトコンベアーに乗ったボンボン・ショコラが客席の下を通って運ばれていき、向こうのオーブンではスフレが焼かれていて、どんどん膨らんでいく。これは本当に夢かも、ってくらいワクワクする。それを眺めながら、併設のル・サロンで食べるチョコのミルフィーユは心から美味しい。パイに練りこまれて焼かれたチョコはほんの少しビターで、濃厚なチョコクリームと合わさるとあっという間にホロホロと砕ける。と同時に、今までのチョコに対するイメージも一緒に砕けてしまった!
ミルフィーユ・トゥ・ショコ ¥1,700
「ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房」
パリに本店を構えるが、ル・サロンの営業は東京のみ。エグゼクティブ シェフ・ショコラティエを務めるのはパリ工房で修業をつんだジュリアン・キンツラーさん。
住: 東京都中央区日本橋本町1-1-1
☎: 03-3516-3511
営: 11:00〜19:30LO
休: 不定休
「添好運」(ティム・ホー・ワン)
左から: ベイクド チャーシューバオ ¥580、ポークと海老の焼売 ¥580*別途サービス料
世界一安いミシュラン星付きレストランで
食べて食べて、食べる。
日比谷の街に、ミシュランの星が輝く香港の点心専門店が来日。お高いんでしょう?なんて心配はご無用。最高額メニューで680円。もう、食い倒れてしまおう!注文からあっという間にテーブルに並ぶのは、ごろっと大きくカットした海老がプリプリの蒸し餃子や、滋味深いお粥、大根のみずみずしさが残るプルリとした大根餅、ふかふかのほんのり甘いマーライコウ、素敵な香りのキンモクセイのゼリー……選びきれない!そうそう、お店の名物「ベイクド チャーシューバオ」もお忘れなく。なんと、チャーシューを包むのはクッキー生地をのせて焼くメロンパンのような生地。想像できないくらいに、サクッふわ〜っと軽い食感で、甘じょっぱい。すべてのメニューが毎日皮から手作り、星付きの味。香港から来たお客さんが、これこれ!と頷いていた。
左から右に: 塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り ¥480、マーライコウ ¥480、海老の蒸し餃子 ¥580、茄子の海老団子揚げ ¥580、ポークのワンタン ¥580、キノコと筍の揚げ春巻き ¥580、温レタス ¥480、蓮の葉ちまき ¥680、キンモクセイとクコの実のゼリー ¥380、*すべて別途サービス料
「添好運」(ティム・ホー・ワン)
「フォーシーズンズ ホテル香港」の三ツ星レストランの点心師が独立し、2009年香港に創業した点心専門店の日本初上陸店。メニューの数は今後さらに増えるかも。
住: 東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ別館1F
☎: 03-6550-8818
営: 11:00〜22:00LO
休: 無休*ただし施設の休館日あり
「Buvette」
クロックマダム ¥1,800、モーニングエリクサー ベジタブル&フルーツ ¥900
朝、日比谷の食堂のカウンター。
生ハムが光る、美しきクロックマダムの風景。
人生で何度も食べてきたはずのクロックマダム、美味しいとは思っても、美しいと思ったことは一度もなかった。でもどうです、この薄い桃色を何層にも重ねた圧倒的な生ハム!ナイフを入れればサニーサイドエッグの黄身が溶け出して、断面もまた美形。パンにはグリエールチーズとベシャメルソースとハムが挟みこまれ、生ハムの絶妙な塩加減をまろやかに引き立てている。頬張るごとにジュワッ。あ、そうそう、1人の朝は断然カウンター。お皿の隙間から見える盛り付けの瞬間も、隣で新聞を読むおじいちゃんの姿も、いいもの見た〜って気になるから。さ、食べたら長居しない。生姜の効いてるモーニングエリクサーをぐいと飲み干した。
「Buvette」
ニューヨーク本店、パリ店に次ぐ世界3店舗目。「いつ来ても食べたり飲んだりできる環境を」と謳う、“ガストロテック”を体現。
住: 東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷1F
☎: 03-6273-3193
営: 8:00〜22:30LO、土日祝9:00〜22:30LO
休: 無休
Photo: Kazuharu Igarashi Text: Ryoko Text&Edit: Neo Iida Special Thanks: Yumiko Ikeda