脳のスイッチをオフにする
愛しのトランプ
吉田ユニ
アートディレクター
斬新なヴィジュアル作品でいつも驚かせてくれる吉田さんがコレクションしているもの、それはトランプ!
「子どもの頃からトランプで遊ぶこと自体が好きだったので、見つけるとつい手にとってしまいます。専門店よりは文房具店や雑貨屋、リサイクルショップなどでひょっこり出合うことが多いですね。カードの裏側のデザインや数字のフォント、絵札のデザインに惹かれて手に入れたくなります。数字と絵札、4つのマークと、基本的な構成は万国共通なのに、国によってデザインがちょっとずつ違うのが面白いですよね」
いつもバッグにスタンダードなタイプを入れて持ち歩いているという。
「友達の家に遊びに行った時、おもむろに引っ張り出して『遊ばない?』って誘うんです。トランプをすること自体忘れてしまっている人も多いので、懐かしがってくれます。お酒を飲む人は酔っ払って数字を覚えられないので、神経衰弱をするのは嫌がられますが(笑)」
複数人数で楽しむゲームも、1人で何役もやるほど熱中できるのだという。
「多分、頭を使うことが好きなんでしょうね。抱えている仕事について四六時中考え続けてしまうので、疲れてくると別のことに頭を働かせたくなるのです。〝仕事脳〟を休ませるために、トランプで遊んで切り替えているのだと思います」
左上、ハワイで出合った蘭の絵柄のトランプは紙箱も素敵。その右、「BIG SHARK」と書かれた箱のトランプは中国か台湾で購入。その右、親戚のおばあさまからいただいたロシア製らしいトランプ。右下は日本で見つけたドイツ製で、ほっそりとした独特のフォントやダイヤのマークの形に惹かれて入手。