キャッシュレスで買い物を楽しみ、タピオカをたくさん飲んでラグビーに湧いた2019年。一年経つのがどんどん早くなるけれど、好きなものは増え続けるからDigるのはやめられない。そんな好奇心旺盛に今年もめいっぱい楽しんだみなさんに、“2019年のMYベスト3”を聞きました。時間があれば自然と触れ合っている森林セラピーガイド、内藤記世さんが癒された森とは?
2019年のMYベスト。森林セラピーガイド、内藤記世さんが癒された森林BEST3
内藤記世/森林セラピーガイド
@kiyorin_n
仕事が忙しくてストレスが身体に出ていた、東京での会社員時代。たまの休日にキャンプへ行くうちに、田舎で自然の中を走り回り、ストレスのなかった幼少期を思い出したんです。東京にきて自然に触れる機会がなくなっていたので、「私には自然が必要だったんだ!」とその時気づきました。
それからはトレッキングやキャンプ、サーフィンにスノーボード……と、年がら年中自然がある場所へ出かけていました。そんな生活を続けていたら身体はもちろんのこと、心も穏やかになっていくのを実感。ストレスフルな現代だからこそ自然に触れることで、みんなも元気になるんじゃないかな?そんな思いから森林セラピーを学び、活動を始めました。
自然の中にいると、人間は自然からできていて、自然そのものなんだと感じます。自分の中の自然さ(自分に素直に、正直であることなど)を大事にすれば、心も身体も元気になるし、その人にとって心地よい生き方ができるはず。今回は毎日忙しいGINZAレディにおすすめしたい、癒される3つの森林をご紹介します。静かな森で、“自然と繋がる”体験をしてみませんか?
1.白神山地(秋田県・藤里町)
青森県と秋田県にまたがる白神山地が今年のNo.1!世界遺産として登録されている面積の多くは青森県に位置していますが、私のおすすめは秋田県側のブナの森なんです。あまり知られていない分、人も少なくゆっくりと静かな森を味わうことができ、ブナがたくさん生えるこの森ならではの黄緑色の世界に心も静まります。秋田県北西部に位置する藤里町という街から行けますよ。
2.屋久島(鹿児島県・屋久島町)
“366日雨が降る”と例えられるほど雨の多い屋久島。3年前に訪れた時はずっと晴天で、青空に映える緑輝く森というイメージでしたが、今年は見事に雨続き。豪雨のような土砂降りの毎日でした。しかし、もともと屋久島は雨の似合う“水”の島なので、より一層神秘性が増しているように感じました。何度行っても、その時々の魅力を見せてくれる森だと思います。
3.九頭龍の森(神奈川県・箱根町)
芦ノ湖のほとりにあり、縁結びで有名な箱根九頭龍神社を囲むように存在している九頭龍の森。湖と一体になっているので、湖と大地の境目に立っている木々たちは神社を守り、湖をも守っている、そんな感じがしました。湖畔の水面にキラキラと太陽があたり、それが反射し木々にあたる、その光景はとても心が安らぎます。箱根旅行の際は神社参拝と合わせて、この森の神聖な空気をぜひ味わってみてください。
2019年も北は青森から南は沖縄まで日本各地の森を訪ねましたが、まだまだ行ったことがない場所はたくさんあります。2020年もまだ見ぬ森(北海道や四国の森かな?)に、会いに行きたいと思います。あと人と自然をつなぐ活動や地球を大切にする活動を、もっと積極的にやっていく1年にしたいなと思っています。
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内藤記世
広告ディレクターを経験後、渡英。ファッションPRを学び、外資系アパレルブランドの広報宣伝部を経てフリーランスとなる。エディターやモデルとしても活躍するなか、自然の魅力を再認識し、自然が人にあたえる好影響について勉強をはじめる。現在は森林セラピーガイド・ネイチャーエバンジェリストとして自然の魅力や素晴らしさを伝えている。また自身が自然と触れ合って感じた感覚や体験をもとに、ワークショップやフリーマガジンの発行、執筆、イベント企画なども行う。
instagram: @kiyorin_n