こんにちは。先日、ずっと行きたいと思っていながらも、なかなか踏ん切りがつかなかったセント・アイヴスへようやく行ってきました。というのも、ロンドンから電車で6時間のロングジャーニー。ヨーロッパの他の都市へ飛行機でひとっ飛びしたほうが早いし、なんたって楽!(笑)
しかし、今回は覚悟を決め、いざ電車でGO! ロンドンよりはるか南西に位置するコーンウォール地方へはパディントン駅から出発。始発のため最初は時間通りだったものの、そこは英国の電車事情。遅れるのは日常茶飯事。乗り換えもあり思った以上に時間がかかる、かかる。何とか日が暮れる頃に到着したけど散策は翌日へ持ち越し。
セント・アイヴス自体は小さな可愛らしい町で、アーティストに愛された町としても有名。イギリス人のホリデー先としても人気ですが、残念ながらこの日はイマイチのお天気。本当は海もきれいらしいけれど……。
とはいえ、今回の目的はアート巡り。気を取り直して、まずは念願だったリーチ・ポタリーへ。
リーチ・ポタリーは英国人陶芸家バーナード・リーチが、日本の陶芸家の濱田庄司と一緒に1920年に創設した製陶所。現在も彼の意志を継ぐ若き陶芸家が製陶所として使っているほか、当時の様子を伺える博物館にもなっています。
彼が使っていた古い道具や蹴轆轤、登り窯も保存されていて、ここで温かみのある個性豊かな陶器が生まれたんだなぁと、しみじみ。日本の陶芸に強く感銘を受けたバーナード・リーチのお気に入りの道具のひとつが日本製の筆だったとか。リーチ・ポタリーの器は和食にもしっくりなじむのも納得。
博物館と別棟にはショップもあり、リーチ・ポタリーの定番のテーブルウェアはもちろん、現在ここで製陶している作家たちの器も購入可能。
続いては、セント・アイヴスを愛したもう一人の芸術家であるバーバラ・ヘップワースの博物館へ。ここはテート・セント・アイヴスの別館的位置づけ。
ヘンリー・ムーアと並び抽象彫刻の第一人者として評されるバーバラ・ヘップワースが「魔法のような」場所と述べたトレウィン・スタジオが、博物館&彫刻庭園として一般公開されています。
庭に面しているアトリエは、まるで時が止まったままのよう。ガラス張りになっていて中の様子を見学できます。
作品が展示された庭には花や木々が溢れ、彫刻との調和が本当に心地いい。彼女の言葉通り、まさに魔法のような場所。あー、来れてよかった。
もちろんテート・セント・アイヴスへも。海岸に面していて、テート・モダンとはまた違った雰囲気。
テート・セント・アイヴス&バーバラ・ヘップワース博物館&彫刻庭園
思い切って行っちゃえば大満喫、大満足のセント・アイヴス。多くの芸術家に愛された理由もわかったような気が。
おまけ。
帰りももちろん6時間コース。夜ごはん用にとご当地グルメであるコーニッシュ・パスティをこちらのショップでお持ち帰り。パスティはパイの仲間のようなもの。両手拳くらいあるビッグサイズで具沢山。あー、お腹も大満足。笑