生活の中に溶け込み、新しいインスピレーションを与えてくれる。そんな作品を制作するクリエイターの美意識とは?アートのように楽しめる日用品について話を聞きました。
🛋LIFESTYLE
毎日使えるアートピースと創る人 アーティスト・山本万菜

山本万菜
アーティスト
マテリアルを横断しながら
表現の幅を広げる
「学生時代から、ペインティング、シルクスクリーン、テキスタイルなど、マテリアルを横断しての表現を続けてきました。手を動かして作品を作る中で、自然界で生まれ育つ植物の色合いや造形に興味を持ち、もっと学びたいという思いが芽生え、大学卒業後は創作活動をしながらお花屋さんに勤め、2013年に植物にまつわるプロジェクトBrose&Butter.をスタート。生け込みをする時も、扱う植物をよく観察し、どこに配置するかを吟味するので、ペインティングに近い感覚もあります。陶器の作品は、滋賀県のレジデンスに4カ月滞在して制作したもの。壺には土で絵付けしていて、土台に模様を彫り、そこに粘土を埋め込んでいます。いろんな素材や技法に挑戦してきましたが、マテリアルと会話しながら、アプローチを変えていくのが楽しい。そして、環境の変化が自分の感覚にどう影響するか感じながら、視野を広げて制作していきたいと思っています」
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Photo_Yuri Manabe Text&Edit_Sakiko Fukuhara