日本で作陶する6人が、ニューヨークのソーホーで展示に参加。会場となる「IROHA」では、日本の食文化を味わうイベントも開かれる。2025年5月31日(土)から6月1日(日)まで。
自然と対話する6人の陶芸家が勢揃い
日本発のアーティストを世界に発信する「IROHA NYC」が『Recollection -追想: 』を開催

土という自然に向き合い、土地に根ざして活動を続ける6人の作家。現代日本工芸を扱うニューヨーク拠点のショップ「IROHA」主催の展示に、自然の美しさを映した作品が並ぶ。
目にしたとたん、不思議な懐かしさが込み上げてくる器。6人の作品に共通するのは、大地の力強さと繊細な美学が同居する佇まいだ。それは、観る者の遠い記憶を呼び覚まし、心の中に新たな景色を描き出す。
作り手それぞれと自然との対話から生まれた器は、使い手の暮らしにそっと寄り添う。
今回の展示会では、陶芸と食文化とのつながりを考えるべく、ニューヨークベースの4組とコラボレートした特別企画「一汁一菜の味覚」も開催。和菓子職人フィービー・オガワと、味噌玉を通して日本の発酵文化を共有する〈MISOMARU〉、安心して子どもに食べさせられる発酵玄米のおにぎりや日本の惣菜を販売する〈Rice and Miso〉、京都・宇治の茶葉を取り扱う〈Sorate〉が、食の本質を味わう空間を用意する。

本展示に並ぶ器は、どれも日本の美意識を伝えるもの。豊かな自然やそこから生まれた食文化へ思いをはせながら、6人の才能を追いかけたい。
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『Recollection - 追想:』
会期_2025年5月31日(土)〜6月1日(日)
会場_IROHA
住所_358 Broome Street, New York, NY 10013
時間_12:00〜18:00
Text_Motoko KUROKI