ヴィンテージボタンを愛する〈YUKI FUJISAWA〉主宰・藤澤ゆきさんに、通い詰めるお店について教えてもらいました。「ボタンは資料として蒐集。愛情が伝わってくる形は古いものならでは」。
ヴィンテージボタン。ちいさきものに宿る大宇宙

箱の中に眠るのは心ときめくヨーロッパ
CO-
「まるでボタンの美術館に迷い込んだよう。ブローチや指輪にするという、新しい楽しみ方も提案してくれます」
19世紀から1970年代頃までのアンティークやデッドストックをそろえ、主にフランスやイタリア、イギリスのものが並ぶ。中には、オートクチュールや消防士などの制服用、日本製のガラスボタンも。現代のアクセサリーも買い付けしていて、白蝶貝でできたベツレヘムパールは必見。
CO-
愛情と雰囲気を携えたフランスの伝統
ATELIER JEANNE VALET
「遊び心あふれるアニマル模様のメタルボタンや、思わず触れたくなる艶やかな貝ボタンなどがそろう、夢みたいなヴィンテージショップです」
不定期にオープンするアトリエでは、買い付けをした直後にイベントを開催し、そこでアンティークのボタンを手に入れることができる。素材は9金やガラス、シルクなども。1860年〜80年や1950年代までの装飾的なデザインがずらりと並ぶ様子は圧巻。
ATELIER JEANNE VALET
飴玉のようなガラスに詰まった甘い世界
緑園
「集まっているのは、かわいさがぎゅっと凝縮された、素朴でなつかしい景色が映るチェコのガラスボタン。見るたびにキュンとします」
透ける土台に、繊細な金彩が施されていたり、猫やうさぎなどが描かれていたり。主に1970〜80年代のものが豊富で、民族衣装などで使われていた金属製のアンティークもたまに店頭に出るそう。現地の工房に作ってもらったオリジナルの新作もラインナップ。