ふとしたときに引っかかる小さな懸念から、長年抱え込んでいたお悩みまで。きれいにまつわるあなたの問いかけに、ビューティライターのAYANAがお返事します。
きれいのお悩み投函箱 vol.10
あなたとAYANAの一問一答 ネイルカラーを楽しむためのケアって?
📩 お手紙 📩
ネイルをしてみたいと思っても、ささくれや指先の肌荒れが目にとまり、そちらのほうが気になってしまい、ついカラーを塗るのを躊躇してしまいます。何からはじめたらいいでしょうか?
💌 お返事 💌
私も指先があまりきれいなほうではないので、お気持ちとてもよくわかります。まず、指先の肌荒れに関しては、ぜひいちど皮膚科へ行って、どうケアすればいいかアドバイスをもらってみてください。塗り薬を処方いただける場合もあると思います。そのうえで、日常的にこまめな保湿のケアをこころがけてみてはどうでしょうか。
ささくれが起こるとき、指先の皮膚は乾燥している状態にあります。たとえば冬場や水仕事のあとによく起こるのは、うるおいが奪われやすい状況だからです。ですので乾くスキを与えないよう、うるおいを肌になじませてやわらかい状態にしておくといいですよ。
肌をやわらかくするにはやはりオイルが優秀。肌荒れを防ぐ馬油をベースにした〈ベリュマン〉のハンドセラムは、ふんわりとやわらかな使用感で、ささくれや皮向けが起こりやすいなら特におすすめです。〈エルメス〉のオイルはさらさらっと手指になじみ、エレガントな香りとともにうっとりケアできます。ブラシの塗り心地もすばらしく、所作までエレガントに。
みずみずしいテクスチャーがお好きなら、〈オサジ〉のセラムを。ジェルタイプで肌なじみがよく、あと残りしないのですぐに書類やスマホを触って大丈夫。時間がないときのケアにもぴったりです。
デイリーなハンドケアは、指先の肌環境をいい状態にキープしておくために、もちろんとても大切なことなんですが、それ以上に、自分自身に手をかけている、自分を大切にしている、という意識を作り出してくれるところに大きな意味があると私は思っています。
また、今の状態でネイルカラーを楽しむためにぜひおすすめしたいのが、ベースコートやトップコートの活用です。これらは本来ネイルカラーの前後に使うものですが、最近はおしゃれなニュアンスを持つものが多く、これだけ爪に塗っても素敵なんです。
〈ネイルズインク〉のシマリング トップコートは、美しいツヤのなかにピンクに輝く偏光のパールが。〈ウカ〉のマットトップコートは、爪を静かに、なめらかに見せてくれるコットンの質感。〈スリー〉のトップコートは、透け感たっぷりの肌になじむパールがちりばめられた、セミマットな仕上がり。そして〈リーカ〉のホワイトバイオレットカラーのベースコートは、爪の透明感をアップしてくれます。
どれもさりげなく爪をドレスアップしてくれるので、ネイルカラーほど気負わずに、素肌感覚で楽しめます。こういったアイテムに慣れてきたら、きっとネイルカラーにもトライしやすくなるはず。ケアとニッチなアイテムを楽しみながら、自分の爪との距離感を縮めていきましょう。
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AYANA
ビューティライター。コラム、エッセイ、インタビュー、ブランドカタログなど広く執筆。化粧品メーカー企画開発職の経験を活かし、ブランディングや商品開発にも関わる。2021年、エッセイ集『「美しい」のものさし』(双葉社)を上梓。文章講座EMOTIONAL WRITING METHOD(#エモ文)主宰、OSAJI メイクアップコレクションディレクターも務める。
Photo&Text: AYANA