ロンドンに留学中の音楽ユニット「tamanaramen」による短期連載がスタート。好奇心旺盛な彼女たちならではの目線で、ロンドンの街や人の面白さを記録します。第二回は、大型フリーマーケットに参加した時のエピソード。前回の記事はこちら。
tamanaramen’s London Dump vol.2
ロンドンのフリマ「ペッカムカーブーツ」に参加してみた

こんにちは!みなさんいかがお過ごしでしょうか。あっという間に夏が来て、月日の早さに驚くばかり。今回は姉の、tamanaramenのHanaが、「ペッカムカーブーツ(Peckham Carboot)」に出店した話を書いてみようと思う。
ロンドンでは、色々な場所で毎週日曜日にカーブーツ(Carboot)と呼ばれるフリーマーケットが開催されている。そこでは毎回色んな人の要らなくなったものが格安で売られていて、東京で例えるなら、大井競馬場のフリーマーケットみたいな感じだ。カーブーツの醍醐味はやっぱり、安く掘り出し物を見つける宝物探しみたいなところ。誰かにとって要らなくなったものが誰かのキラキラに生まれ変わるのも面白い。私たち姉妹はカーブーツが大好きで、暇な日曜日はどこかしらに出かけていることが多い。特にペッカムのカーブーツは会場が広くていつもワクワクする場所だ。今回は初めてお客さんではなくて売り子として出店してみたのでその記録をシェアします。

カーブーツに出店しようと思ったきっかけは、妹のPikamが引っ越し(ロンドンに来て6回目!笑)をするので要らないものを売ろうとしたこと。それで、出店する1週間半前にペッカムのカーブーツのサイトから出店パスを購入した。
チケットは入り口に近い「ground1」と、少し中心部から離れた「ground2」にエリアが分かれており、「ground1」は人気すぎて半年さきまでいっぱいだったので、「ground2」を購入。出店料は25ポンドくらい。雨が降りませんように、と念じて迎えた当日。無事晴れた!事前に調べて必要そうだったラックやハンガーをAmazonで購入。売りたいものは主に着なくなった洋服たちで、トランク2個分くらいになっていた。
ウーバーに揺られ、会場に到着。ガラガラと大荷物を抱えながら向かうと、出品エリアの開場時刻30分前なのにすでに出品者の大行列!早朝からいい場所を取れるように、出品するプロたちは並ぶみたいだった。この時は初めてすぎて何もわからなかったけど、カーブーツは場所取りが命!いい場所に陣取れると人の動線が良くてたくさんお客さんが来てくれるけど、目立たない場所にしてしまうと全然お客さんが通らない。わりと雲泥の差がある。世界はいつでもどこでも競争をしているなあと思うばかり。
さて、私たちもどうにか場所取りに成功。木の下の日陰をゲット!ラックを組み立てようとしたところで気付いたショッキングな出来事。ハンガーを家に忘れた……。ショック。ラックが使えない。しかし落ち込んでいる暇もないので服を床置きの作戦に変更!持ってきたレジャーシートに服を畳んで並べて、お店が完成した。結構いい感じ。
最初はなかなか売れなくて、不安になり、周りをキョロキョロ。すると、私たちの向かいの出品者はどうやらカーブーツのプロっぽくて、次々と洋服を売っていた。笑顔と愛想も売るコツの一つなのかもしれない。なぜなら彼の笑顔はその日の太陽くらい眩しかった。なんとなく彼の真似をして、私たちは10分置きくらいにせっせとアイテムを並べ替えたりした。企業努力ですね、そのおかげか他のところより売れ行きが良かった気がする。
Text&Photo_tamanaramen Edit_Tomoe Miyake






































