世界有数の温泉地として知られる大分県別府市の景観のあちこちに、かわいい現代美術が姿を現している。さまざまなアートプロジェクトを手がけてきた混浴温泉世界実行委員会による新たな仕掛け「ALTERNATIVE-STATE」だ。国際的に活躍する巨匠や新進気鋭の若手を半年ごとに順次招聘。4年間で8組の作品が、公園や建物の屋上など、誰もが無料で目にすることのできる公共の場に設置される。2022年秋にスタートしてすでに町を彩るのは、夜間だけ明滅するLEDの“天使”と、艶やかな花模様の大きな壁画。現在進行形の案件は、コロナ禍が落ち着いて不要になったアクリル板の提供を地域に呼びかけ、ステンドグラス風の立体作品に再利用するもの。素敵な予感!
🎨CULTURE
湯けむりの町中で現代アートの宝探し!?
GINZA調査隊が行く!各地の最新アート事情01
大分
ALTERNATIVE-STATE
次回アーティスト
23年9月公開

米国を中心に活躍するトム・フルーインが、日本初となる作品の制作にとりかかっている。今回の制作のため、市民から廃棄予定のアクリル板を回収、温泉の貯湯タンクを模したモニュメントへと再生させる。チャプターは#6。写真はブルックリンでの展示[ウォータータワー]の様子。
Text&Edit: Ayumi Goto