【発音】やしふぁい
【背景】顔写真を過度に“盛る”加工をすること、また、そうした人工的でゴージャスな美。語源は、クイーン的存在の賛美であるゲイカルチャー用語「YAS」。女らしさを誇張するドラァグクイーンの人気の影響を指摘する専門家もおり、実際、褒め言葉とされる場合も多い。アメリカで支持されるカーダシアン姉妹的ルックスに近く、凛々しい眉、太いアイライン、日焼けした肌に見せるシェード、厚い唇が特徴。絵画のモナ・リザや政治家のバーニー・サンダースなど、メイクアップの印象が薄い存在を“ヤシ化”した画像を作って遊ぶネットトレンドで浸透。一方で、今の若者はこうしたセルフィー補整に疲れているとされ、フィルター禁止で“ありのままの自分”を投稿するSNS「BeReal.」なども普及。
【用例文】「あの子の投稿、YASSIFYすぎない?」
SNS用語、どれだけ知ってる?
チュウギィな門番がヤシファイしてる!?

YASSIFY
CHEUGY
【発音】ちゅうぎぃ
【背景】時代遅れな人、がんばりすぎている人。2010年代前半にミレニアル世代の女性の間で流行ったものに対する揶揄として使われることが多い。代表例は当時Instagramにあふれた、ピースサインや山頂からの絶景、ディズニーランドでのプロポーズ、色違いのパーカを着た友達グループの写真など。ラテアートやアボカドトースト、シールをたくさん貼ったノートパソコンも標的。とはいえ、トレンドサイクルを考えれば、スキニージーンズなどの現行CHEUGYが近々“クール”認定される日も近いかも?たとえば、2000年代式ローライズは「あれがイケてたなんて驚き」と言われてきたものの、Y2K全盛の今ではホットなアイテムとして第二の栄光を迎えている。
【用例文】「私はデニムジャケット持ってるんだけど、これってCHEUGY?」
Illustration_STOMACHACHE. Text_Tatsumi Junk