⼋⽥豊《作品65‒66》1965‒66年 Courtesy Artcourt Gallery
2024年11月7日(木)から10日(日)までは、「アートウィーク東京」。無料シャトルバスに乗ってギャラリーや美術館を周り、東京のアートシーンの「今」を感じることができる。
東京のアートシーンを巡る特別な4日間
「アートウィーク東京」に53の施設が参加し、バーも登場。

「アートウィーク東京」に特定のメイン会場はなく、いうならば東京全体が舞台だ。53の参加美術館、ギャラリーをつなぐ無料のシャトルバスに乗って、気になる展示を一気に観覧。バスには6つのルートがあり、大型美術館が並ぶ六本木エリアや、老舗ギャラリーがひしめく銀座エリア、新進画廊やアーティスト・ラン・スペース(作家自身が運営する施設)が点在する池袋エリアなどを回る。
アーティゾン美術館では『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』、銀座メゾンエルメス フォーラムでは『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』など、この秋都内では美術史に残る企画展が開催中。
美術館以外にも、普段はなかなか足を運ばない中小規模のギャラリーに行くきっかけを作れるのが「アートウィーク東京」の魅力だろう。
さらに、期間中は独自のエキシビションも実施。大倉集古館にて独自プログラム「AWT FOCUS」が開催。森美術館館長の片岡真実が監修を務める今年は「大地と風と火と:アジアから想像する未来」と題し、自然の摂理や不可視のエネルギーを感じながら世界を見つめるアジア的視点から未来を考える。世界各地域のアーティストが出展し、作品購入も可能だ。
芸術の秋に浸る4日間を彩るのは、南青山にオープンする「AWT BAR」。ランドスケープアーキテクトの戸村英子が手がける空間で、オリジナルのスイーツやアーティストコラボレーションのお酒を味わうことができる。
芸術鑑賞だけでなく、街めぐりや食などの要素も含んだ「アートウィーク東京」。一種のフェスティバルとして、いつもとは違う眼差しで東京の街を楽しみたい。
ℹ️
【アートウィーク東京】
会期_2024年11月7日(木)〜10日(日)
時間_10:00〜18:00
料金_無料
*各参加施設の展覧会料金は別。アートウィーク東京の参加証の提示によって一部展覧会に割引あり。
*シャトルバスは都内ルート上の各バス停を15分間隔で巡回。
Text_Motoko KUROKI