ちょっぴり大げさだけど、映画『マイレージ、マイライフ』で、 ジョージ・クルーニー演じる主人公が、人生で背負う責任をバッグの中身にたとえていた。 大きなスーツケースも同様に、移動する人生であり、家でもあり、クローゼットだ。 中を覗けばその人のファッションや、個性豊かな旅のスタイルが見えてくるはず。
スーツケースの中はグラフィカルな小宇宙 アーティスト・ステレオテニスさんの旅行鞄vol.6

好きなものとはとことん一緒に!
アーティストのグラフィカルな荷造り
インド、北京、オーストラリア、タイ…旅先で出合った書体や色を作品に取り込んだりと、クリエイターならではの目線を持ちつつ、さまざまな国へ足を伸ばしてきたグラフィックアーティストのステレオテニスさん。荷物の中で目を引くのが、立派なメガネケース。気分やその日のファッションによってかけ替えるそう。最近、好きが高じてヴィンテージのメガネのウェブショップをオープン。自身の得意とする50s〜80sカルチャーのスタイルなど、「好きなものとはとことん付き合う」という姿勢が見てとれる。お気に入りの行き先はNY。街全体の「何をしたって自由!」な空気が、自分をポジティブにしてくれるから。
1.NYのピザの看板を元にしたグラフィックがポップなクッションは、ステレオテニスさん制作のグッズ。機内で枕として使用。他にもブランケット、睡眠促進剤、耳栓など、ぐっすり眠るためのアイテムは欠かせない。
2.旅行時はオリジナルの絆創膏ステッカーのカスタムがキュートなMacBook Airの13インチを使用。作業用データはすべてモバイルHDDにいれて持ち歩く。移動のバスの中などでサクッとデザインもできて便利。
3.バックパッカーのバイブルでもある沢木耕太郎の『深夜特急』。実は最近知ったのだそう。「20代で読んでたらモロに影響受けてしまうところでした(笑)。ページを開いてすぐ、頭の中で旅行ができちゃう!」
4.旅行中は歩き回るので〈アディダス オリジナルス〉とファレル・ウィリアムスのコラボレーションスニーカーを愛用。足にフィットするニットタイプのアッパーに、ウルトラブーストソールが疲れにくい!
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ステレオテニス/グラフィックアーティスト
ノスタルジックでキュートでカラフル。80sカルチャーへの愛にあふれたデザインで、多岐にわたって活動中。
Photo: Takaki Iwata Text&Edit: Aguri Kawashima