来るべき秋冬シーズンは、何に注目すればいい?トレンド不在と言われる今、GINZAが乱立するキーワードの中から一押しを厳選!
この秋冬トレンドはコレ! 憧れブランドの「クラシック」なルックを厳選

クラシック回帰
ミディ丈のボトムやケープ、ボウタイ付きブラウス、シルクのスカーフなど クラシックでエレガントな装いが時を経てメインストリームへ。
〈CELINE〉
courtesy of CELINE
70年代後半のアーカイブから着想を得て、フェミニンなスタイルを提案。伝統ある「トリオンフ」や「モルス」モチーフを用いている。まるで当時のパリのブルジョワジーのようだが、ティアドロップのサングラスやマスキュリンなジャケットを合わせてアップデートしているのがセリーヌ流。
〈BALENCIAGA〉
Courtesy of BALENCIAGA
現代のパリジャンたちの日常を表現したバレンシアガはレディライクなスタイルにも注目。ミディ丈のツイードのキックスカートに合わせたトップのネックラインにはリングが施されていたり、ベビードールドレスはロングドレスの切り替え部分がバストラインに付けられているなど、ひねりが効いている。
〈CHLOÉ〉
乗馬や海軍の式服を思わせるスタイルを、クロエらしいニュートラルなアースカラーで表現。注目の柄、チェックのシャツドレスやスリムなフレアパンツに流れるようなシルエットのコートやケープを羽織っていた。足元にはブーツをセレクトするのが今季らしい。
〈JIL SANDER〉
ブランドらしい、シンプルでクリーンな印象のコレクション。フェミニンで縦に細長いシルエットながら、彫刻を思わせる立体的なフォルムが力強さを与えている。革製のソックスに細いストラップのサンダルをはいているような足元もポイント。
〈FENDI〉
1965年からフェンディに携わってきたカール・ラガーフェルドの訃報の2日後に発表された。尖った襟のシャツにミディ丈のラップスカートを合わせるなど、クラシックムード満点の中、アシメトリーなラペルには遊び心が。1981年にカールが生み出したロゴ・モノグラムも使用。
〈GIVENCHY〉
直線と曲線を調和させ、さまざまな時代や様式の美を融合させた。丸みを帯びた肩のテーラリングのコートやスーツは、ツイードやウールのチェックのベルトでウエストマークしている。クラシックなヘリンボーンやキャバリーツイルとケミカルな素材の大胆な組み合わせも。
〈TOD’S〉
「イタリアン ゲイズ」と題し、イタリアらしい、上質なエレガンスを体現。ブランドを象徴するレザー製のブレザーやシャツをミディ丈のスカートに合わせ、リラックスしたレディライクなスタイルを打ち出した。黒をベースに、温かみのある色調を用いている。
〈MAX MARA〉
ショー会場は多くの女性たちが学ぶ世界屈指のビジネススクール、 ボッコーニ大学。ブランドのトレードマークであるキャメルを用い、グラマラスなパワードレッシングを提案した。ダイナミックなシルエットが続く中、ワークウェアとして、ジッパー付きのポケットが付いたベストも登場。
Text&Edit: Itoi Kuriyama