ネペンテスのアイコンでもある“nマーク”のフラッグ越しに、“博多の酒場”と書かれた提灯が揺れる。店舗の正面には、イカの活造りが名物の老舗割烹。福岡ファッションの中心地、天神からほど近く、情緒とモダンが交錯する独特の雰囲気がある店屋町。博多駅と博多港をつなぐ大博通りから一本入った裏通りの、この街らしい食の賑わいに満ちた一角に、10年前、「NEPENTHES HAKATA」はオープンした。
ラインナップの中心は〈ENGINEERED GARMENTS〉〈NEEDLES〉〈SOUTH2 WEST8〉。どれも質実剛健と軽やかさが巧みに織り合う人気のブランドだ。スタッフは皆、洋服への知識や愛情、そして快活さと機知に富み、訪れた人と親しくコミュニケーションを取る。「NEPENTHES HAKATA」は瞬く間に、少しマニアックなエリアに “おしゃれの風”を吹かせる存在となった。
そして、開店から10周年となる今年8月26日、ショップの1階に「NEPENTHES WOMAN HAKATA」が新設された。東京と大阪に続いての「WOMAN」のショップにして最大のフロア面積となる店内には、前述の3つのブランドのほか、〈RHODOLIRION〉が厚く展開されている。