“WRAP ME TENDER”をキャッチフレーズに、中延の静かな街の一角にタコス屋がオープンした。5年ほど前まで、ここは街の人たちに愛される蕎麦屋「みよし屋」だった。店主の阿部太一さんは編集者として20年間勤めた出版社を退社し、3代目の両親の想いと屋号を引き継ぎ、この場所を“編集”しようと決意。メニュー監修は料理家の山田英季さん。看板メニューのタコスは、肉、魚、野菜のカテゴリーで全6種類をラインナップ。煮込んだ豚肉を使った定番の「カルニータス」から、スパイシーに炒めたゴロゴロ野菜のベジメニューまで。多彩な具材の旨みを、コーン粉の風味がしっかり香る自家製トルティーヤが包みこむ。ウォッカを使った爽快なレモンサワーやクラフトビールで流し込めば、3つ4つとペロリといける。15時以降に登場するそうざいも秀逸で、カリーヴルスト、トルティージャ、フィッシュ&チップス、牛もつのトマト煮など各国のソウルフードがずらり。「訪れるお客さんも働くスタッフもフラットにつながれる場所を作りたいと考えたときに、タコス屋がイメージにぴったりだったんですよね。そこにキッズからお年寄りの方まで混在していれば、なおいい」と阿部さんは話す。みんなの笑顔もやさしく包むタコス屋から、新しいカルチャーが生まれそうだ。
🍴FOOD
編集者が実家の蕎麦屋をリニューアル。タコス屋から、新カルチャー発信の予感
中延「みよし屋」
NEWLY OPENED!
“FOODIE”なあの人を誘って

ℹ️
[中延]みよし屋
料理、建築、デザインとプロフェッショナルな仲間たちが集結した、食べて、飲んで、買って楽しむタコス店。おそうざいメニューは15時から。
🏠東京都品川区西中延3-15-7
📞 なし
🈺11:00〜21:00
定休日: 火
Photo_Kenya Abe Text_Chisa Nishinoiri