夏の訪れとともに恋しくなるのがカゴバッグ。1997年にバッグブランドとしてスタートし、カゴバッグでおなじみの〈エバゴス(eb.a.gos)〉が、誕生20周年を迎え、ブランド初の書籍を刊行した。記念して都内2カ所でイベントが開催される。
エバゴス20周年の軌跡『バッグ ヲ ツクル』出版記念

知られざるブランドのルーツ
〈エバゴス〉は、ホームページを持たない、オンラインショップでの通販をしない、都内で新作発表の展示会を行わない、など通常のファッションブランドとは異なる動きで、謎が多いことでも知られている。
ブランド名は、自分の姓に”bag”の文字があることに運命を感じたデザイナー曽我部美加さんの苗字を逆読みして名付けられたという。素材やインスピレーションを求め、自らが毎年、北欧や東欧などを旅をし、現地で出会った希少なテキスタイルや素材で製作された〈エバゴス〉バッグは多くの人から愛されてきた。
紅籘、レザーなどの天然素材を使い、すべて手作業で作られているカゴバッグは、固くて丈夫な紅籐をしっかり編み上げた無骨な佇まいと、手作りならではの温かみ、レザーやファーなどの天然素材の組み合わせの妙が魅力だ。使いこむごとに風合いが変化するので長く愛用したくなる。
イベント時にオーダーできるカゴバッグ(ホワイト、ブラック、ブルーの3種類)¥38,000
アーカイブのオリジナルテキスタイルを使用したトートバッグ¥14,000
バッグへの思いが凝縮された1冊とトークイベント
20周年を記念して発行された書籍『バッグ ヲ ツクル』は、曽我部さんと作り手たちの軌跡を様々な角度から見つめ、〈エバゴス〉の世界観が伝わる一冊になっている。発売を記念して〈森岡書店〉と〈B&B〉で興味深いイベントが開催される。
〈森岡書店〉でのイベントでは数量限定の特製ブックやミニバッグの販売とオーダーが行われる。
〈B&B〉ではデザイナーの曽我部さんと編集に携わった八木陽子さんによるトークイベント『五感で伝えるエバゴス』が開催される。トークだけではなく、”五感”をキーワードに、〈エバゴス〉流のおもてなしで空間を演出。作り手の実演やアーカイブバッグを展示するなど、体全体で楽しめる内容になっている。ぜひ足を運んでみて。
『EB・A・GOS バッグ ヲ ツクル』出版記念イベント
森岡書店
日程:2018年7月3日(火)~8日(日) 13:00~20:00
住所:東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F
※デザイナー在廊予定日:7月3日(火)、8日(日)
B&B(トークショー)『五感で伝えるエバゴス』
日程:2018年7月28日(土) 15:00~17:00
住所:東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F
入場料:前売¥1,500(+1ドリンク)、当日店頭¥2,000 (+1ドリンク)
※イベントチケットの予約・購入に関する案内はこちら
※前売り券が売り切れの場合、当日券販売はなし。
出演者プロフィール
・曽我部 美加(そがべみか)デザイナー。1997年にエバゴスを設立。カゴや帽子などをモチーフにしたバッグをはじめ、サイフ、靴、インテリア小物、服なども手がける。
・八木 陽子(やぎようこ)雑誌『装苑』の編集などを経て現在はフリーのライター兼エディター。著書『TOKYO STREET STYLE』(ABRAMS社)
『EB・A・GOS バッグ ヲ ツクル』
判型:A4変型版・上製本/ページ数:224ページ/定価:¥8,000(税別)/1,000冊限定/自主制作著者:エバゴス/構成:曽我部美加/ブックデザイン:須山悠里/写真:加藤佳男、木寺紀雄、米谷享、三東サイ、土屋純、曽我部真人、曽我部美加/編集: 八木陽子 ※書店やセレクトショップなどで販売中
Text&Edit: Hiroko Chihara