韓国の「ヒョゴ(HYUKOH)」と、台湾の「サンセットローラーコースター(Sunset Rollercoaster/落日飛車)」。2つのバンドがコラボレートプロジェクト「AAA」を結成し、同名の1stアルバムを2024年7月にリリースした。10月にライヴのために訪れた東京で、彼らによる"卓球大会"が都内某所で開かれた。アジアの音楽シーンを牽引する彼らが、一体なぜ卓球を? ヒョゴのオ・ヒョク(OHHYUK)と、サンセットローラーコースターのクオ(Kuo-Hung Tseng)にオンラインコールで話を聞いた。
ヒョゴとサンセットローラーコースターが、東京で卓球大会“AAA”を開催!?
2人のフロントマンにインタビュー
──ツアーは順調ですか?(※取材はジャカルタでのツアー最終公演を控えた11月半ばに実施)
オ・ヒョク(以下OH) 僕はめちゃくちゃ楽しんでいます。
クオ(以下KUO) 全く同じ!前から友人関係だったけど、ツアーを経て、もう家族になったよね。とにかくいつも、誰かの部屋に集まって飲んでる。飲み会が開かれる部屋のメンバーが眠れないから、次からもう一部屋押さえた方がいいんじゃないかって話してるくらい(笑)。
OH 特に印象に残ってるのは、部屋でやったリスニングパーティー。今回のツアーはアジアを巡っていて、一つの公演が終わりそれぞれソウルと台北に戻って1〜2週間過ごしたら、また別の街で集まって…という感じ。通常のツアーよりも間が空くため、感覚を忘れそうになってしまうんです。それで一度試しに、ホテルの部屋に集まって、セットリストを最初から最後まで一緒に聴いてみたんです。
KUO 「AAA」のセットリストは2種類あるんです。一つは単独ライヴ用で2時間40分くらいあって、もう一つがフェス用で70分ほど。その夜は、2つのセットを通しでみんなで聴いて。最初は飲みながら楽しく……っていうテンションだったのが、最後にはみんなめちゃくちゃ静かになって、背筋をピシッと伸ばして座ってた。
OH 気がついたら、朝の5時でびっくり(笑)。
KUO 部屋でエアギターをかき鳴らしたりしてね...。予習しておくことで、安心できるんですよ。
OH 実際に楽器に触れなくても、マッスルメモリーが蘇ってくるっていうかね。
──仲の良さが伝わるエピソードですね。10月にツアーで訪れた東京では、一緒に観光する時間もあったのでしょうか?
KUO オ・ヒョクと一緒に「中野ブロードウェイ」に行きました。
──何か買いましたか?
KUO 僕はヴィンテージの〈ロレックス〉の腕時計を。定番モデルで、すでに一つ持ってるんですが、ダイヤルがちょっと違ったし、なかなか見つからないデザインだったので買っちゃいました。
OH 僕も腕時計を買いましたね。ヴィンテージではなくて、新しいやつですけど。
──コラボプロジェクト「AAA」は音だけでなく、ヴィジュアル面のこだわりも感じます。ロゴもユニークですね。
OH ヒョゴでよく仕事をお願いしているグラフィックデザイナーのナ・キムが作ってくれました。「アルファベットを使いつつ、アジアっぽい感じにしたい」というリクエストで上がってきたデザインで、とても気に入っています。
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