ファッションシーンで活躍する海外デザイナーに、「住んでる自宅を見せて!」とラブコール!自身の個性やライフスタイルを投影した家作り・部屋作りに、ヒントがいっぱい。
海外クリエイターの部屋と暮らし 感性を育てるアパルトマンでのミニマルライフ fromパリ

ジェニー・マナーハイム
アートディレクターやエディターとして活躍し、〈EACH × OTHER〉を始動。アーティストとのコラボレーションによりメッセージ性の高いコレクションを送り出している。
クリエイティブな感性を育てる
アパルトマンでのミニマルライフ
ファッションデザイナーやギャラリスト、アートディレクターといった顔を持ち、過去には生まれ故郷のスウェーデンをはじめ、ロンドンやNYにも住んでいたというジェニー。マルチカルチュラルなバックグラウンドの持ち主である彼女がパートナーと住むのは、パリ・マレ地区のアパルトマン。
「どこか小さな村のようで居心地のいいこのエリアが大好きなの。このアパルトマンに住むことを決めたのは、キュートでロマンティックな雰囲気で、街の喧噪からエスケープできそうだったから」
1年中、海外へと飛び回っている暮らしぶりだから、パリにいる時はとことんリラックスして過ごすのがポリシー。ライフワークとなって久しいアートとの関係にも、家の中では少し距離を置いて。 「一時は家をギャラリーの延長線上にあると考えていて、絵やオブジェで埋め尽くしていたこともあるけれど、目下の気分は〝Less is more〟。物がない空っぽな暮らしがちょうどいいと感じているわ」
親密な空気感があり、粒よりなアートスポットも多いマレ地区に愛着を持ち、長年の拠点にしているジェニー。毎日窓から目にする空や景色は、彼女にとってパリの日常を代表するものだ。フォトグラファーとして活躍するパートナーのスカイラーと愛犬の黒パグJOYとともに暮らす家の中は、ベージュやブラウンを基調にしたレトロな70年代スタイルにまとめているそう。無駄なものは一切なく、所どころに置いた鉢植えの植物や、テーブルの上に無造作に重ねた本や雑誌などが、空間にパーソナリティを与えている。












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Illustration: Fumi Koike Text: Chiharu Masukawa