2006年にフランス人のエディとファブリスがニューヨークで始めたフレグランスブランド〈ル ラボ〉。GINZA編集部が、2022年2月にオープンしたばかりの国内7店舗目となる「ル ラボ 青山」に潜入してきました!ブランドの核となる、わび・さびの概念や、19世紀末に人と自然の関係について説いたソローの思想を感じる空間をお届け。
青山に新しい憩いの場が誕生!〈ル ラボ〉のフレグランスに包まれて夢のようなひと時を

表参道駅から徒歩2分ほどの場所に新しくできた「ル ラボ 青山」。大通りから小道に入ると現れる、グリーンの蔦に覆われた煉瓦造りの建物は、なんだか隠れ家のようだ。
店内は、都心にいることを忘れさせてくれるような穏やかな空間が広がる。
入り口で出迎えてくれるのは、ドアを開けた途端に心を解いてくれる“香り”!木製の床に時間が経つにつれ、染み込んでいくらしい。なんと、2007年にオープンした代官山店は、店の外でも香ることが出来るという。
海外から輸入したヴィンテージの什器や家具も、経年の風合いによって温かな存在感を放つ。タイルや壁紙は、施工の際にあえて使い込まれた雰囲気にしたのだそう。
できてから間もないにも関わらず、以前からあったような安心感。そう、とにかく居心地が良い。
商品を見る前に、アルコール消毒の代わりに手を洗えるサービスも!もちろん、ハンドソープは〈ル ラボ〉製品。洗浄後は、ハンド ポマードで保湿も叶う。どちらも、ヒノキとバジルの2種類から選べて、ナチュラルだけどしっかりとした香りで気分もリフレッシュさせてくれる。
お部屋で活躍するフレグランスも充実。キャンドルやホーム フレグランスだけでなく、10ページごとに〈ル ラボ〉の代表的な香り「サンタル 26」がふりかけられているロマンチックなノートや、ブランドのテーマの一つである“WABI SABI”について書かれた本まで並ぶ。
定期的に発行し、全世界の店舗に配布している新聞「LE JOURNAL」は、テイクフリー。
さぁ、なんと言っても一番のお楽しみは、フレグランスだ。
NYで大定番の「サンタル 33」や、さっぱりとしたみずみずしさを感じる「ローズ 31」、英雑誌「アナザーマガジン」とコラボレーションした「アナザー 13」など……現在、17種類が展開されている。
それとは別にシティ エクスクルーシブという、各都市をイメージしたその土地でしか購入できない香りも見逃せない。東京の店舗限定で販売されている「ガイアック 10」は、さりげないウッディなムスクが人気なんだとか。
エイジレス&ジェンダーレスということもあり、どの香りも一口には言えない複雑さや奥行きがあるのも〈ル ラボ〉の特徴かもしれない。ラベルには、好きな名前やメッセージを刷ってもらえるパーソナライゼーションサービスも!
さらに、これから楽しみなのは、2022年4月下旬頃から代官山店に続いてオーダー可能になる“フレッシュブレンディング”。1瓶ずつ丁寧に作られていく“スローパフューマリー”を見て実感することができる。
注文を受けて、その場でソウル(〈ル ラボ〉ではスタッフのことをソウルと呼ぶ)が、水とアルコールと香料を調合。出来立てほやほやのフレッシュなフレグランスを持ち帰られるのは嬉しい♡
都会の喧騒から離れたい時に、お仕事の休憩中に、新しくできた「ル ラボ 青山」でゆっくりと香りと向き合う時間を作ってみては?
「LE LABO 青山」
住所: 東京都港区南青山5-5-24
Tel: 03-6419-7167
営業時間: 11:00~20:00
Photo: Miyu Yasuda Text: Nico Araki