イタリア生まれのリキュール「アペロール」。2022年9月27日(火)、イタリア出身のアペロールアンバサダーが振る舞うカクテルとイタリアンフードを堪能できるイベントが、「赤坂サカス」にて開催。
イタリアンカクテル「アペロールスプリッツ」で秋の夕べを。「赤坂サカス」でイベントも

何年か前のこと、南欧州のある街で友人と飲む機会があった。海外育ちで国際派の彼女が「イタリア人の友達におすすめしてもらった」と注文していたのが、アペロールスプリッツだった。「イタリアでは国民的カクテルらしいよ、すごく飲みやすいの」。そう話す彼女の元に、爽やかなオレンジ色のドリンクが運ばれてきた。
アペロールの故郷はヴェネチアにほど近い古都パドヴァ。青空市で売れ残ったオレンジが、袋の中でいつのまにか自然発酵。これは良いお酒になるのでは?と目をつけたバルビエリ兄弟が改良を重ね、1919年に発売したのが始まり。現在ではイタリアを代表するリキュールだ。本国のみならず、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど世界中から支持を集めている。
「アペ」というのはイタリア語「アペリティーボ」から来ている言葉。これは元々は「食前酒」という意味だけど、夕方など食事前に軽食をつまみながらお酒をたしなむ時間のことも指す。夕食時間が遅いイタリアならではの、ゆるやかな時間の流れを愛でる習慣だろう。
アペロールを使ったドリンクの中でも特にメジャーなのが、アペロールスプリッツ。オレンジの苦味と甘味が詰まったリキュールを、辛口スパーリングワインとソーダで割ったものだ。ライトで飲みやすく、甘さもベタッとしたものではなくすっきりとしていて、どんなフードともよく合う。国民的カクテルだというのもなるほど頷ける。女性はもちろん、万人がシチュエーションを選ばず楽しめるカクテルなのだと思う。アルコールはそんなに…という人もトライしやすいし、なによりその鮮やかなオレンジ色が美しい。
そんなアぺロールスプリッツと一緒にアペリティーボタイムを楽しめる場所が、東京・赤坂に。「赤坂サカス」にある本格イタリアントラットリア「イル カルディナーレ 赤坂店」では看板メニューの「イタリアン グルメ スライス ピッツア」とのセットメニューも登場し、小腹が空いてちょっと飲みたい時に最適。赤坂駅から徒歩1分という嬉しい立地、開放的なテラス席には涼しい夕風が吹き抜ける。
「イル カルディナーレ」のピッツァ&アペロールスプリッツセット ¥1,000 *ピッツアは「本日の日替わりピッツァ」。さらにサラダを追加でチョイスしても。
さらに、このお店では、アペロールアンバサダーのミケーレ・ジェラターナ氏がアペロールスプリッツを振る舞う「アペロールナイト」を開催!イタリア出身、アペロールの普及を使命とするミケーレさんが、自らカクテルをサーブしてくれるのだ。
イタリアのお酒文化を伝えるミケーレさん。
アペロールの歴史や、現地でのアペリティーボの様子など、聞いてみたいこともたくさん。100年以上前の偶然が生んだリキュールがくれる時間を、大好きな仲間や友人と、もしくは、のんびり一人で、味わい尽くしたい。