ディレクターの四谷奈々可さんが手がける新ブランド、〈アティセッション〉が話題だ。みずみずしい感性でゲストと繰り広げるクロストークには、20代のリアルなおしゃれ気分が共鳴する。
クローゼットの秘密、教えて!四谷奈々可のおしゃれトーク vol.2
GUEST 福士リナ(モデル)
vol.2 今月の話題
“クローゼットの秘密、教えて!”

──四谷さんのラブコールで、25歳同士のお二人の対談が実現!
四谷 初めて福士さんを意識したのが、16歳あたり。その頃からずっとファンです。〈アティセッション〉は、〝同世代でつくる〟ことがひとつのフックになっていることもあり、とにかく自分が福士さんにお会いしてみたくて(笑)。
福士 マネージャーさんにも「リナっぽいね」と言われるくらい、好みの服でした!マニッシュだけど、愛らしさもあって、何よりヘルシーなところがいい。
四谷 うれしいです!〝可憐さと自立心のある現代女性〟というブランドのコンセプトと、福士さんのイメージもぴったり重なっていると感じていて。
福士 〝可憐〟ってとても素敵な言葉だなと思います。最近ファッションについて話をしているときに、〝女性らしい〟はちょっと違うな、別にそういうつもりではないし、と違和感を覚えることが多くて。重視しているのは、自分にとっての心地よい抜け感。そこに〝可憐〟という響きがとてもマッチしました。
──ファッション感度の高い二人。クローゼットの中は、どんな感じですか?
福士 10代の頃から古着が好きで、私服の大半を占めています。妹とも貸し借りしたり、おさがりを譲ったり。流行り廃りが明確にない、時代にとらわれないワードローブ。ベーシックというよりは、〝私っぽい服〟なのかな。君とは何年一緒なんだろう…そんなアウターがいたりもします(笑)。新しいシーズンのものを買い足さなきゃとか、断捨離しなきゃとか、そういうことはあまり意識していません。
四谷 わかります。私も古着が大好き。一度だけ思いきって断捨離したけど、もう出合えないかも、って思うとなかなか手放すことができないんですよね。
福士 古着のデザインには、今のトレンドの大元が詰まっているし、どこにでもある1枚ではないからこそ、自分っぽく落とし込みやすい気がします。
──そんなクローゼットの中のスタメンはどんなアイテムですか?
四谷 〈リーバイス®︎〉の517と551のデニムはヘビーローテーション。自分のインチやレングスもわかっているので、ネットでも気軽に買い足しています。
福士 私は、オーバーサイズのアイテムでしょうか。デニムだったらぶかぶか引きずるくらいだし、シャツは萌え袖になるのがいい(笑)。職業柄タイトなものを着ることも多いけど、それとの掛け合わせでビッグシルエットを楽しんでいます。
四谷 そういうバランスやギャップって大事ですよね。私は長年ゆるいパーマのかかったロングヘアなのですが、それを織り込みつつ洋服選びをしています。ダウンヘアのときは、Tシャツ×デニムでラフに、でも足元はヒール、のように。結局何を着るかよりも、どう組み合わせるかが大切なのかもしれませんね。
Photo_Yuki Kumagai Styling_Nanaka Yotsuya Hair&Make-up_Reiko Ito (fukushi_SHISEIDO), Moe Hikida (yotsuya) Text_Kanako Uchida