はい、こちらパリコレ3度目の河田がお送りします。冬は断然ウールやカシミアにホクホクする派でしたが、今季の〈サンローラン〉と〈ジバンシィ〉を見たらレザーやファーが艶っぽくて色っぽくて、急に新鮮、だったんです!人生初、黒革と毛皮が気になっています。
FROM EDITORS 2018年秋冬コレクション Vol.7 サンローランの黒革、ジバンシィのフォーファー。

ジャケット、ホットパンツ、グローブと全てレザー。スーパーミニマル。
素肌にダブルのジャケット、パンツにイン。オールブラック。たまんない。
これまたレザーのセットアップだけれどもインナーのセーターにオーバーサイズ気味のジャケットと少々野暮ったいトップをホットパンツで一気に締めてて、クーッ!
一方ジバンシィでは、俄然ファーが気になりました。1980年代始めのベルリンや90年代のニューヨークのナイトライフに見られたグリットとグラマー、暗く、謎めいた緊張感をまるで映画のヒロインのようなリッチさで表していました。ロイヤルウェディングでも話題になり、ノリに乗ってるクレア・ワイト・ケラーらしいセンスがジバンシィのアイデンティティに乗りきった2度目のコレクションでした。80年代のナイトライフはクレア自身のレガシーでもあり、その盛り上がりが大胆で彫刻的、ボリュームたっぷりのフォー(faux)ファーで演出されていました。
このボリュームとベルトで締めるバランス。ブーツも素敵です。
フォーファーとレザーのリッチなコンビネーションも今季は新鮮。ジバンシィでもレザーは多用されていました。
シャンティレースのスリップドレスのなめらかさ、軽やかさとボリューミィなフォーファーのコントラストもおもしろい。
35度越えの真夏に場違いな話ですみませんでした!しかし素敵なレザーやファーに思いを馳せて遠い冬のことを妄想するのも、ファッションの楽しみの1つですよね……!
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Saya Kawada
パリコレ会場でプロフェッサー栗山氏に会うと、家族みたいにホッとします。